MBA流リーダーシップ強化方法14~対策の立案~
前回、「反省だけならサルでもできる」とのお話をしました。
反省だけでは結局、また同じ失敗を繰り返してしまう。
そうならないためには、「分析をして対策を立てることが大切!」ということでした。
では、どのように対策を立てたらいいのでしょうか?
基本は、「次に同じ場面が来たらどうするか?」を考えること。
「もう一度やり直せるならどうするか?」と言い換えることもできます。
「たら、れば」を考えてみるのです。
「今更、過去にああなったら、こうだったらと考えても仕方がない」
「考えたところで、過去は変えられないのだから…」
過去に起こったことを変えられないのは事実です。
でも、過去に起こったことの見方や解釈を変えることは可能です。
それによって得られることも変わってきます。
例えば、こういう例があったとしましょう。
チームリーダーのあなたは、ある大事な会議向けに資料をつくっていたとします。
締切が明日なので、この仕事に集中してパソコンに釘付けになっていました。
そこへ、チームメンバーのA君が話しかけに来ました。
「あのー、すいません。今ちょっとお時間ありますか?」
それに対してあなたは、こう答えました。
「なに?今ちょっと手が離せないんだけど、後にしてくれないかな?」
A君の顔を見ることなく、キーボードを叩きながら、ぶっきらぼうな返答です。
この「忙しいオーラ」に圧倒されたA君。
「あ、わかりました。また後で来ます。失礼しました」
スゴスゴと自分の席に帰っていきました。
3日後、無事に会議での報告が終わり、あなたはホッとしていました。
「そーいえば、A君が話があるようなことを言っていたな」と思い出しました。
A君のところに行き、「用があったようだけど何かな?」
すると、A君は「あの、前にいただいた課題の内容を確認したかったんです」
あなた「え、じゃあ、まだ何もやっていないの?この3日間何してたの?」
A君「確認してから始めようと思っていたので、まだ何もしていません…」
こういうことは、よくある話です。
3日間、何も進展なく無駄な時間を過ごした事実は変えられません。
でも、仮に3日前、どうしたら良かったのか?を考える。
それにより、そこから教訓を得ることができます。
「あー、あのとき、3分でも話を聞いていたら良かったのかな?」
「でも、自分のことで精一杯だったから、あの場で聞いて、まともに対応できたかな?」
「そもそも、あんなきつい言い方をしたから、A君が恐くなって来なくなったのかも?」
まずは振り返ってみる。
「じゃあ、次はどうしよう?」
「例えば、こういうのはどうだろう?」
「“いまは手が離せないから30分待って!あとでそっちに行くから”と言ってみる」
「そうすれば、自分が資料をつくっている間、A君も課題に取り組めたはず」
「次に同じ場面が来たら、そうしよう!」
これが「対策の立案」です。
このステップまで来れば、失敗ではなく、「教訓」として頭に残るはずです。
次のステップについては、明日以降お話ししていきます。
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