MBA流リーダーシップ強化方法14~対策の立案~

2015.08.31 (月)

前回、「反省だけならサルでもできる」とのお話をしました。

反省だけでは結局、また同じ失敗を繰り返してしまう。

そうならないためには、「分析をして対策を立てることが大切!」ということでした。

では、どのように対策を立てたらいいのでしょうか?

 

基本は、「次に同じ場面が来たらどうするか?」を考えること。

「もう一度やり直せるならどうするか?」と言い換えることもできます。

「たら、れば」を考えてみるのです。

 

「今更、過去にああなったら、こうだったらと考えても仕方がない」

「考えたところで、過去は変えられないのだから…」

 

過去に起こったことを変えられないのは事実です。

でも、過去に起こったことの見方や解釈を変えることは可能です。

それによって得られることも変わってきます。

 

例えば、こういう例があったとしましょう。

 

チームリーダーのあなたは、ある大事な会議向けに資料をつくっていたとします。

締切が明日なので、この仕事に集中してパソコンに釘付けになっていました。

そこへ、チームメンバーのA君が話しかけに来ました。

「あのー、すいません。今ちょっとお時間ありますか?」

 

それに対してあなたは、こう答えました。

「なに?今ちょっと手が離せないんだけど、後にしてくれないかな?」

A君の顔を見ることなく、キーボードを叩きながら、ぶっきらぼうな返答です。

この「忙しいオーラ」に圧倒されたA君。

「あ、わかりました。また後で来ます。失礼しました」

スゴスゴと自分の席に帰っていきました。

 

3日後、無事に会議での報告が終わり、あなたはホッとしていました。

「そーいえば、A君が話があるようなことを言っていたな」と思い出しました。

A君のところに行き、「用があったようだけど何かな?」

すると、A君は「あの、前にいただいた課題の内容を確認したかったんです」

 

あなた「え、じゃあ、まだ何もやっていないの?この3日間何してたの?」

A君「確認してから始めようと思っていたので、まだ何もしていません…」

 

こういうことは、よくある話です。

 

3日間、何も進展なく無駄な時間を過ごした事実は変えられません。

でも、仮に3日前、どうしたら良かったのか?を考える。

それにより、そこから教訓を得ることができます。

 

「あー、あのとき、3分でも話を聞いていたら良かったのかな?」

「でも、自分のことで精一杯だったから、あの場で聞いて、まともに対応できたかな?」

「そもそも、あんなきつい言い方をしたから、A君が恐くなって来なくなったのかも?」

 

まずは振り返ってみる。

 

「じゃあ、次はどうしよう?」

「例えば、こういうのはどうだろう?」

「“いまは手が離せないから30分待って!あとでそっちに行くから”と言ってみる」

「そうすれば、自分が資料をつくっている間、A君も課題に取り組めたはず」

「次に同じ場面が来たら、そうしよう!」

 

これが「対策の立案」です。

このステップまで来れば、失敗ではなく、「教訓」として頭に残るはずです。

 

次のステップについては、明日以降お話ししていきます。

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