MBA流リーダーシップ強化方法15~対策の練習~

2015.09.01 (火)

「知ること」と「できること」は大違い。

 

リーダーシップを発揮するのが難しい理由の一つがコレです。

 

「では、どうすればできるようになるのか?」

 

これまでにそのプロセスを見てきました。

最初から、「できる」人はほとんどいないので、まずは失敗を経験する。

その後、失敗を記録し、何が悪かったかを振り返る。

その上で、次にどうするかの対策を立てる。

ここまで来れば、次にできるようになる確率は相当高まっています。

 

ただ、更にその確率を高める方法があります。

それは「練習」です。

自分で立てた対策を頭の中でシミュレーションしてみるのです。

これは地味かもしれませんが、かなり効果があります。

 

前回、チームメンバーからの相談を拒絶した例を取り上げました。

「いま忙しいんだから、後にして!」と、にべもなく伝えたケースです。

それによって、メンバーの仕事がストップしてしまった。

「あー、あのときちゃんと聞いておけば良かった…」と反省。

 

それに対して、「次はこうしよう!」との対策を立ててみた。

「いまは手が離せないから30分待って!あとでそっちに行くから」

こう伝えてみる。

 

このように対策を立てた後は、実際の場面を想定してシミュレーションをします。

「まず、A君から声を掛けられたら、どうしようか?」

「前回は、顔も見ずにパソコンを見ながら、ぶっきらぼうに答えてしまったな」

「次は、いったん自分の作業をやめて、A君の方を見て話を聞くようにしよう」

「そのとき、できれば優しく接するようにしよう」

「こんな感じかな?」

 

このように具体的な行動に落とし込んでいきます。

そして、更に進めていきます。

 

「30分後にA君と話すときは、なんて言葉を掛けようか?」

「まずは待たせてゴメンと言ってみよう」

「あと、できるだけリラックスして話ができるように、場所を移すように促そう」

「相談にのった後は、相談してくれて有難うと伝えよう」

「言い方はこんな感じかな?」

 

フィニッシュまでシナリオを描いてみます。

ここまで来れば、次に同じ場面が来たとき、ほぼこの通りに動けるはずです。

これが「対策の練習」の効果です。

 

シミュレーションのシナリオが完成するメリットは、これ以外にもあります。

「早く同じ場面が来ないかなー」と待ち遠しくなるのです。

実行したくてウズウズしてくる感じです。

そうなると仕事がスゴク楽しくなってきます。

 

実行のステップについては、明日以降お話ししていきます。

 

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