MBA流リーダーシップ強化方法15~対策の練習~
「知ること」と「できること」は大違い。
リーダーシップを発揮するのが難しい理由の一つがコレです。
「では、どうすればできるようになるのか?」
これまでにそのプロセスを見てきました。
最初から、「できる」人はほとんどいないので、まずは失敗を経験する。
その後、失敗を記録し、何が悪かったかを振り返る。
その上で、次にどうするかの対策を立てる。
ここまで来れば、次にできるようになる確率は相当高まっています。
ただ、更にその確率を高める方法があります。
それは「練習」です。
自分で立てた対策を頭の中でシミュレーションしてみるのです。
これは地味かもしれませんが、かなり効果があります。
前回、チームメンバーからの相談を拒絶した例を取り上げました。
「いま忙しいんだから、後にして!」と、にべもなく伝えたケースです。
それによって、メンバーの仕事がストップしてしまった。
「あー、あのときちゃんと聞いておけば良かった…」と反省。
それに対して、「次はこうしよう!」との対策を立ててみた。
「いまは手が離せないから30分待って!あとでそっちに行くから」
こう伝えてみる。
このように対策を立てた後は、実際の場面を想定してシミュレーションをします。
「まず、A君から声を掛けられたら、どうしようか?」
「前回は、顔も見ずにパソコンを見ながら、ぶっきらぼうに答えてしまったな」
「次は、いったん自分の作業をやめて、A君の方を見て話を聞くようにしよう」
「そのとき、できれば優しく接するようにしよう」
「こんな感じかな?」
このように具体的な行動に落とし込んでいきます。
そして、更に進めていきます。
「30分後にA君と話すときは、なんて言葉を掛けようか?」
「まずは待たせてゴメンと言ってみよう」
「あと、できるだけリラックスして話ができるように、場所を移すように促そう」
「相談にのった後は、相談してくれて有難うと伝えよう」
「言い方はこんな感じかな?」
フィニッシュまでシナリオを描いてみます。
ここまで来れば、次に同じ場面が来たとき、ほぼこの通りに動けるはずです。
これが「対策の練習」の効果です。
シミュレーションのシナリオが完成するメリットは、これ以外にもあります。
「早く同じ場面が来ないかなー」と待ち遠しくなるのです。
実行したくてウズウズしてくる感じです。
そうなると仕事がスゴク楽しくなってきます。
実行のステップについては、明日以降お話ししていきます。
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