MBA流リーダーシップ強化方法13~反省ザルごえ~
「反省だけならサルでもできる」
1990年代に一世を風靡したCMのキャッチコピーです。
商品は、大鵬薬品工業のチオビタドリンク。
当時、「反省ザル」が流行っていたこともあり、それをもじったコピーです。
言葉だけ見ると、強烈ですよね…。
「あ、またやってしまった。反省!」
失敗したことを後悔し、「次は気をつけよう」と思う。
でも、また同じようなことをやってしまう。
言葉では「反省」といっても、次への具体的なアクションがない。
だから、時の経過と共に失敗したことをすっかり忘れてしまう。
また、同じ失敗を繰り返す…。
「反省だけならサルでもできる」わけです。
前回、自分の行動を振り返る大切さについてお話ししました。
その際、客観的に行動を分析する重要性にも触れました。
失敗の本質的な原因がわかれば、有効な対策が打てるからです。
逆に言えば、この過程を踏まない限り、反省だけで終わることになります。
通常、自分の日常の行動でここまで大がかりな分析をすることはありません。
あるとしたら、よほどの大ミスをして「始末書」を書かされるような時ではないでしょうか?
そのときは、徹底的に原因を分析して、有効な対策を立てるはずです。
でも、日常の行動で、ここまで手間をかけるのは面倒だし、時間もない。
だから、反省だけで終わらせてしまいがちです。
ただ、自分が理想とするリーダーになりたい人にとって、このプロセスは不可欠です。
そのプロセスとは、次のようなものです。
1.自分が理想とするリーダー像(目標)を定める
2.目標を達成するための行動計画を立てる
3.自分が行動した結果を客観的に記録する
4.結果の良い点、悪い点を分析する
5.悪い点の改善策を考える
6.改善策を事前に練習する
7.練習したことを実践で試す
私が、「実践学習サイクル」と呼んでいるものです。
反省だけでなく、学びを次に活かす学習スタイルともいえます。
このステップを踏むことで、「反省ザルごえ」を果たしたいものです。
次回は、上記5(悪い点の改善策を考える)以降のことについてお話ししていきます。
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