MBA流リーダーシップ強化方法12~振り返り~
「あー、なんであんなこと言っちゃったんだろう…」
「もっと冷静に考えて行動していたら、あんなことはしなかったのに」
「また感情のままに怒鳴ってしまった…」
仕事や生活の中で後悔する行動をしたことはないでしょうか?
じっくり時間をかけて考えれば、絶対にしないような行動や発言。
でも、感情を抑えきれずに爆発してしまう。
あるいは、冷静さを欠いて非常識な行動をとってしまう。
人間である以上、誰もがこのような失敗を経験したことはあるはずです。
しかも何度も何度も。
なぜ、このように同じような失敗を繰り返してしまうのでしょうか?
理由はいくつもあると思いますが、
「自分の行動を冷静に振り返る機会がほとんどないこと」
私はこれに尽きると考えています。
失敗したその場では、「あ、やってしまった。次からは気をつけよう」
そんな風に反省します。
でも、人間は忘れやい生き物です。
エビングハウスの忘却曲線でも、1日たつと74%のことは忘れると指摘されています。
(忘れやすいことによる良い面もありますが…)
失敗すると軽く反省はする。
でも数日経つと忘れてしまう。
また同じ失敗をする。
これを繰り返していくことになります。
では、どうすればそのような失敗を繰り返すことがなくなるのでしょうか?
「自分の行動を客観的に記録し、じっくり分析すること」
これが必要になります。
前回の「行動記録」で、第三者的な視点で行動を記録することの大切さをお話ししました。
まずは、起こった出来事をありのままに書いていく。
俯瞰的な立場から自分の行動を見てみる。
「あー、なんか怒鳴っている人がいるねー。カッコ悪いねー」
「後輩の発言にあんなにキレちゃダメでしょ」
すると、興奮して我を忘れた出来事なども、意外と冷静に見れるものです。
それから、「何が悪かったのかな?」と分析していきます。
この段階になると、自分の行動が、あたかも他人がしている行動に見えてきます。
第三者的に見ているからです。
他人のアラ探しはよくできると思います。
他人の行動は自分の目で見えるからです。
でも、自分の行動は自分の目では見えないので、実際はわかりにくいものです。
(鏡を使えば見えるでしょうが、ずっと鏡を見ているわけにはいかないですよね…)
それを行動記録により客観視することで、半ば「見える化」していきます。
「あー、これがきっかけで怒ったんだな」
「どうも自分は、こう言われるとムッとする傾向にあるんだな」
このようにして失敗の原因などを見ていけば、同じ失敗を繰り返すことは減るはずです。
「問題の分析や整理ができれば、7~8割は解決済み」とも言われるくらいですから。
これが「振り返り」の効果です。
次のステップについては、明日以降お話ししていきます。
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