MBA流リーダーシップ強化方法11~行動記録~
前回は、「実践学習サイクル」の「行動計画」についてお話ししました。
私の場合の行動計画は、「いつまでにコレをやる」というものではありませんでした。
いつまでにスキルが身に付くのか見当がつかなかったからです。
それよりも毎日やることを決め、それをずっと続けていくことにしました。
その日々のルーティンワークの一つが「行動記録」です。
行動記録は、文字通り「行動した内容をすべて記録する」というものです。
簡単に言うと日記です。
「いつ、どこで、何を、どのようにしたか?」
「その結果、どういうことが起こったか?」
この5W1H的なことを、なるべく客観的に書く。
まずは主観や分析を入れずに、起こった事象を淡々と書く。
これが行動記録です。
例えば、こんな感じです。
○月○日にチームメンバー全員でアイデア出しのミーティングをした。
みんなから、いろいろな意見が出て議論が活発に進んでいた。
途中でA君が○○という意見を言った。
そのとき私が、「それはどうかな?違う感じがするけど」と言った。
A君は、「そうですよねー。ちょっと悪ふざけし過ぎました」と返答した。
それ以降、みんなからアイデアが出ることが少なくなった。
A君は、それ以降、意見を言うことがなくなった。
このように起こった出来事を、感情を入れず、なるべく忠実に再現していきます。
なぜ、最初の段階では主観を入れない方がいいのでしょうか?
それは、客観的に書くことで、第三者的な視点から物を見ることができるからです。
主観を入れると、どうしても「自分目線」になってしまいます。
すると、出来事を都合良く解釈してしまい、本当の学びが得られにくくなるからです。
例えば、先の例でいえば、「自分は悪くない。悪いのは場違いな発言をしたA君」
こんな判断をしてしまう。
すると、「場違いな発言をしないようにミーティングの前に注意することが大事!」
こんな教訓になってしまいます。
一方、第三者的に見ると、自分の行為を含めて冷静に起こったことを捉えられます。
「フムフム、あのリーダーが言ったことで完全に場が変わったなー」
「あれ以来、みんな意見を言わなくなったもんなー」
「あんな言い方はダメだよ。もっと工夫をしなくちゃ」
あたかも外野からミーティングの実況中継をする感じです。
この方が冷静に物事を見れるため、核心的なことに気づきやすくなります。
「アイデア出しと評価は分ける」
これはブレストの基本的なルールです。
「記録と評価は分ける」
これが、その後の学びをより効果的なものにします。
行動記録の次のステップについては、明日以降お話ししていきます。
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