MBA流リーダーシップ強化方法11~行動記録~

2015.08.28 (金)

前回は、「実践学習サイクル」の「行動計画」についてお話ししました。

私の場合の行動計画は、「いつまでにコレをやる」というものではありませんでした。

いつまでにスキルが身に付くのか見当がつかなかったからです。

 

それよりも毎日やることを決め、それをずっと続けていくことにしました。

その日々のルーティンワークの一つが「行動記録」です。

 

行動記録は、文字通り「行動した内容をすべて記録する」というものです。

簡単に言うと日記です。

 

「いつ、どこで、何を、どのようにしたか?」

「その結果、どういうことが起こったか?」

 

この5W1H的なことを、なるべく客観的に書く。

まずは主観や分析を入れずに、起こった事象を淡々と書く。

これが行動記録です。

 

例えば、こんな感じです。

 

○月○日にチームメンバー全員でアイデア出しのミーティングをした。

みんなから、いろいろな意見が出て議論が活発に進んでいた。

途中でA君が○○という意見を言った。

そのとき私が、「それはどうかな?違う感じがするけど」と言った。

A君は、「そうですよねー。ちょっと悪ふざけし過ぎました」と返答した。

それ以降、みんなからアイデアが出ることが少なくなった。

A君は、それ以降、意見を言うことがなくなった。

 

このように起こった出来事を、感情を入れず、なるべく忠実に再現していきます。

なぜ、最初の段階では主観を入れない方がいいのでしょうか?

それは、客観的に書くことで、第三者的な視点から物を見ることができるからです。

 

主観を入れると、どうしても「自分目線」になってしまいます。

すると、出来事を都合良く解釈してしまい、本当の学びが得られにくくなるからです。

 

例えば、先の例でいえば、「自分は悪くない。悪いのは場違いな発言をしたA君」

こんな判断をしてしまう。

すると、「場違いな発言をしないようにミーティングの前に注意することが大事!」

こんな教訓になってしまいます。

 

一方、第三者的に見ると、自分の行為を含めて冷静に起こったことを捉えられます。

「フムフム、あのリーダーが言ったことで完全に場が変わったなー」

「あれ以来、みんな意見を言わなくなったもんなー」

「あんな言い方はダメだよ。もっと工夫をしなくちゃ」

 

あたかも外野からミーティングの実況中継をする感じです。

この方が冷静に物事を見れるため、核心的なことに気づきやすくなります。

 

「アイデア出しと評価は分ける」

これはブレストの基本的なルールです。

「記録と評価は分ける」

これが、その後の学びをより効果的なものにします。

 

行動記録の次のステップについては、明日以降お話ししていきます。

 

 

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