MBA流リーダーシップ強化方法05~インタビュー~
「これまでの経験で、どの案件のとき最もリーダーシップを発揮できましたか?」
「チームをまとめきれなかった案件のときは、何が最大の原因だったと思いますか?」
「チームメンバーのモチベーションを上げるために具体的にどのようなことをしましたか?」
「チームをうまくリードできないときに工夫したことは何ですか?」
「お話ししたことを振り返ってみて、リーダーにとって最も大事な要素は何だと思いますか?」
これらは私がMBAでの修論作成時にインタビューした質問のごく一部です。
対象は、成功しているクリエイティブ・リーダーの方々でした。
リーダーとしての成功の秘訣や失敗の要因について、あらゆる角度から聞きました。
最終的には10人のリーダーに50時間を超えるロングインタビューをしました。
インタビュー内容を録音し、文字起こしをしたところA4で200枚を超える枚数になりました。
それらはすべて私にとっての貴重なノウハウとなりました。
インタビューをする際、心掛けたことは「具体的な事例を聞くこと」
単に「リーダーとして心掛けていることは何ですか?」と抽象的に聞くと、
「そうですねー。やっぱりビジョンを語ることですかねー」
など曖昧な答えしか返ってこないことが多いからです。
そうではなく、
「リーダーとして最も成功した案件について聞かせてください」
「どんなとき、チームから画期的なアイデアが出ましたか?」
「そのとき、リーダーとしてどのような行動をとっていたのですか?」
「もう少し具体的に、どのような発言をしたときが最も盛り上がったのですか?」
と深く聞いていきました。
すると、
「このようなビジョンを語ったとき、チームのモチベーションが上がりました」
「自分から率先して○○という行動をしたら、チームがまとまりました」
など、より具体的な行動を聞くことができたのです。
「こういうときには、このように行動すると良い」
成功リーダーのノウハウを一つ一つ身に付けることができました。
ただ、インタビューをしたことで、一番効果があったのは実は「文字起こし」でした。
このときは、10人の発言を整理して成功法則にまとめる必要がありました。
そのためにインタビュー内容を録音して、すべて文字にしなければなりませんでした。
録音した内容を何度も何度も聞きました。
時間はかかりましたが、結果としてリーダーの発言内容を暗唱できるようになったのです。
「Aさんは、この場面では、こういうことをして成功した」
発言内容を何度も聞くことで、リーダーのノウハウを腹落ちさせることができたのです。
このレベルになると、「自分でもリーダーシップを発揮できそうだ」という気になりました。
ただ、実践で使えるレベルにするには、もう少し体系化する必要がありました。
その点については、明日以降お話ししていきます。
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