MBA体験記47~MBAの限界4~

2015.10.22 (木)

MBAの限界の三つ目は、「フレームワーク」の限界である。

フレームワークは問題解決にあたり便利なツールとして知られている。

3Cや4P、あるいはSWOTなどである。

 

ただ、フレームワークを利用したからといって、素晴らしい解が出せるわけではない。

フレームワークは、所詮、「箱」である。

大事なのはその箱に入れる「中身(アイデア)」である。

この点を誤解している方は意外に多い。

 

つまり、「MBAでフレームワークを学んだから問題解決能力が高まった」という方々である。

少なくとも私の経験では、そういうことはあり得ない。

フレームワークは魔法の杖ではないからである。

箱よりも中身を考えるには、これまでの経験を活かしたり、調査をする。

そして、ひたすら考え抜くことが必要になる。

これはフレームワークを学んでもできるものではない。
また、フレームワークのもう一つの問題として、「思考の広がりを妨げること」がある。

フレームワークは、ある画一化されたフォーマットに整理される。

そのため、そのフォーマット(枠)からはみ出した考えを排除しやすい。

つまり、フレームワークを利用すると、「規格外」のものを除外する可能性が高くなるのである。

ここからは、ロジカルなアイデアは生まれても、クリエイティブなアイデアは生まれにくい。

ここに、フレームワークの限界がある。

 

斬新なアイデアを考える際は、むしろ、「アウト・オブ・フレーム」。

つまり、枠から飛び出さなければならない。

残念ながら、このような「クリエイティブ思考」を教える授業はMBAには少ない。

ここにMBAの限界がある。

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