MBA体験記38~MBAがどう役に立ったか?3~

2015.10.13 (火)

昨日に続き、新商品開発業務について整理していく。

 

②第2フェーズ:コンセプト作成

「夢」を思い描いた後は、より具体的な「イメージ」を作成していくことになる。

これが「コンセプト作成」である。

コンセプトにも定義はいろいろあると思う。

私の感覚としては、「案件内容を説明する一言フレーズ」というイメージである。

 

例えば、私たちのチームで開発した「夜間先物取引」という商品がある。

この例で言えば、一言フレーズとしては「夜にデイトレードする」であった。

「デイトレードは日中にするもの」というのが従来の常識。

それに対し、「夜にデイトレードをする」とのギャップ感を訴えたのである。

そして、このコンセプト作成にあたっても当然ながら必要とされるスキルがある。

 

まずは「調査・分析する力」である。

「夢」を描いた時点では、まだ具体性はない。

それが本当にワークするものかどうか検証する必要があり、業界や市場の調査が必要なる。

そこで既に行われていたり、ニーズがないとの調査結果が出れば、案件はボツになる。

 

また、「アイデアを創出し、組み立てる力」も求められる。

調査は、既に世の中に出ているものを調べることである。

それに対して、アイデア創出は「こういう考えもあるのでは?」とイマジネーションを駆り立てる。

そして、いろいろなアイデアを発想することである。

 

また、アイデアを出すだけではなく、それをまとめ上げ、統合・編集させる力も必要になる。

クリエイティビティとは、「アイデアの組合せ」である。

それは過去の研究からも明らかにされている。

つまり、これまでにつながらなかったアイデアが結びつける。

そこに新たな価値を見出すことで、新たなアイデアが生まれるということである。

 

先の「夜間先物取引」では、「夜間取引」も「先物取引」も既に行われていた取引形態である。

しかし、この二つが結びついた「夜間先物」というものはこれまで存在しなかった。

この二つが組み合わさることで、「夜にデイトレードをする」という新たな価値が生まれた。

 

最後に、案件を進める上では、「社内外の人を説得し、協力を得る力(交渉力)」も必要になる。

新規開発案件は全社的なプロジェクトになるので、他部署との連携は欠かせない。

また、自社だけでなく他社と連携することも多いので、社外関係者との交渉力も求められる。

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