MBA体験記29~東出ゼミ4~
MBA2年次の7月から、調査対象者へのインタビューを開始した。
調査対象が「チーム」であるため、インタビュー対象者は、以下にした。
「新商品開発のプロジェクトリーダー経験者(チームリーダー)」
そして、インタビューガイドを作成し、対象者へのインタビューを開始した。
インタビューの目的は二つあった。
一つは、先行研究で明らかにされていることの検証である。
もう一つは、先行研究にはない「新たな発見」を見出すことである。
そのため、インタビューでは、過去の成功例や失敗例を対比させながら、かなり突っ込んだ内容まで聞きこんでいく「Depth Interview」を行った。
最終的に10名の対象者にインタビューしたが、一人あたりのインタビュー時間は2時間。
一人につき平均2回のインタビューを実施した。
そのため、インタビュー回数は合計で20回を超え、大量のデータを集めることができた。
インタビューは11月まで続けたが、最後の頃はほとんど新しい発言が出なくなった。
いわゆる「理論的飽和(Theoretical Saturation)」に達したのである。
10月からはインタビューと並行して、収集したデータの分析作業に入った。
インタビュー内容の分析は、音声データのテキスト化を行うことから始めた。
今回の調査では、インタビュー時間は合計で40時間を超えた。
そのため、トランスクリプトはA4用紙で200枚を超えた。
そこで、この膨大なデータ量を取り扱い可能なレベルに減少させるためのコーディングをした。
ごく簡単に言えば、似た概念のグループ化である。
それには、グラウンデッド・セオリー・アプローチの手法を参考に行った。
(注)内容は、2005年当時のもの。
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