MBA体験記26~東出ゼミ1~
このテーマでの文体を今日から「ですます調」から「である調」に変えます。
ご了承ください。
通常、MBAの2年次はゼミが中心となる。
ただ、WBSのゼミは1年秋学期から始まるため、約1年半の研究期間があることになる。
私は、WBSで最も厳しいゼミの一つと言われる東出ゼミを選択した。
東出ゼミでは、アカデミックな内容の研究が求められる。
最終的に提出する修士論文も「修士と博士の間くらいのレベル」が要求される。
東出先生は、海外で博士号(Ph.D.)を取得されているため、その要求水準は非常に高い。
東出ゼミの特長は三つある。
一つは、「授業で方法論を学ぶこと」である。
これは、アカデミックな研究を行う上で必要な方法論やスキルを授業形式で学ぶものである。
この点は、通常のMBAにはない東出ゼミ独自のものである。
二つ目は、「アカデミックかつ非常に高度な内容の修士論文が要求されること」である。
これは、先の方法論を用いて各自でアカデミックな研究活動を行い、
そして東出先生の指導を受けながら修士論文を作成していくものである。
東出先生の要求は高いが、それについていけば、相当レベルの高い論文を書くことができる。
三つ目は、「国際色が豊かなこと」である。
東出ゼミのメンバーは半分が主にアジアからの留学生である。
筆者が在籍していたときも、合計で9名の留学生がいた。
そのため、授業はすべて英語で行われる。
ちなみに国籍は、中国、台湾、フィリピン、ベトナム、インドネシア、ラオス、タイ、オーストラリアなど。
このように、国内MBAでありながら、英語をベースにアカデミックな研究を行える。
その点が東出ゼミの大きな特長といえる。
その東出ゼミでの1年半のスケジュールは以下の通り。
1年秋学期:方法論の授業
2年春学期:文献調査&研究テーマの設定
2年秋学期:研究活動&論文作成
最初の半年は、方法論の内容の勉強である。
個々のテーマを調べて、クラスでプレゼンテーションをする。
次の半年は、後輩が方法論についてプレゼンテーションを行う番に回る。
そのため、先生役として内容を指摘したり、教えたりする。
これは半年前に学んだことの復習の意味合いもある。
また、それと並行して文献調査をしながら論文のテーマを決めていく。
そして、最後の半年はすべて修論の作成に時間が当てられる。
明日から、東出ゼミの具体的な活動を見ていく。
(注)授業の内容は、2005年当時のもの。
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