MBA体験記25~1年秋学期のその他の授業~
1年秋学期のそれ以外の授業では、鶴谷先生の「ネゴシエーション」がお勧めです。
この授業では、ケースを用いながらシステマチックに「交渉術」を学ぶことができます。
授業では、まずケースとワークシートが配られます。
ケースの題材は、「ショッピングモールへの出店交渉」や「マンションの販売交渉」など様々。
授業の前に各自でワークシートに課題を埋め、問題点を整理します。
次に、グループで討論してグループの方針を決定する。
それに基づき、実際に生徒同士で交渉を行う「ロールプレイング」を授業中に行う。
最後に、先生がフレームワークの解説をして、交渉の過程を検証します。
この交渉術は実務でも使えるもので、ここで学んだ交渉術は今でも役に立っています。
また、小泉先生の「マーケティング・コミュニケーション」も参考になりました。
この授業は、コミュニケーションとありますが、実際は「マーケティング・リサーチ」に近いです。
授業では、主にアンケート結果を統計的に分析するための手法を学びます。
例えば、「相関分析」、「因子分析」、「コレスポンデンス分析」、「重回帰分析」などです。
ただ、この授業で最も役に立った点は、ある薬品メーカーに実際に戦略を提案したことです。
この過程では、グループで医師にインタビューを行ったりしました。
また、医師のコミュニケーションサイトにアプローチしてアンケート調査を実施したりもしました。
実際に本格的なリサーチを行ったのです。
そして、最終的に会社の役員に対してある提案をしました。
その結果、私たちのグループの提案が最も良かったと評価され、賞金10万円を獲得しました。
(賞金でみんなで焼肉を食べに行きました!)
このように実際に企業に提案する機会はなかなかないため貴重な経験をしました。
1年秋学期は、東出先生や戦略の授業がなかったので、徹夜になることは少なかったです。
ただ、ゼミや他の授業でもグループワークが多く、ハードな生活に変わりはありませんでした。
ただ、これで経営全般について一通り学ぶことができたとの実感を持つことができました。
余談ですが、私は入学直前の3月に結婚をして、MBAの入学を機に同月に会社を退職しました。
妻は結婚後も働いていたので、夫の方が「寿退社」をしたことになりました。
入学後すぐに披露宴を開くことは無理と判断し、11月に開催しました。
秋学期の真っ最中です。
披露宴前日も課題に追われ、夜中の2時まで勉強をしていました。
その後、新郎の挨拶文を夜明け前までに考え、当日の披露宴に臨むことになりました。
このエピソードからもMBA生活の過酷さを感じていただけると思います。
これで1年次が終わり、いよいよ修論作成がメインの2年次に移ります。
(注)授業の内容は、2005年当時のものです。
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