MBA体験記20~1年春学期のその他の授業~
1年春学期のそれ以外の授業では、岸本先生の「金融経営戦略論」もお勧めです。
この授業は夏期集中クラスでしたので、1日3コマ授業があり、5日間で終わります。
岸本先生もブーズ・アンド・カンパニーの現役コンサルタントとして活躍されています。
非常にスマートに講義をされるので、講義を聞いていて楽しかったです。
このクラスでは、主に金融機関の事業戦略やマーケティング戦略をケースで学びます。
金融という業種に偏りはありますが、ベースとなる戦略の考え方は同じです。
なので、金融以外の方でも参考になるはずです。
授業では、まず岸本先生がケースの周辺知識を講義します。
それを受けて、グループでケース討論を行う。
そして授業終了後、グループでプレゼン資料を作成し、翌日、グループ発表を行う。
これを5日間、繰り返していく。
私は証券会社に勤務していたので、この授業はとても参考になりました。
また、佐渡島先生の「質的研究方法」もお勧めの授業にあげられます。
このクラスでは、質的研究の論文を作成する際、必要な要素を講義形式で学びます。
授業の進め方は、まず佐渡島先生が、論文を構成する項目を解説します。
例えば、文献調査、研究方法、研究成果などです。
その後、各自でテーマを設定し、ミニ論文を実際に作成していきます。
これにより、論文作成のプロセスを疑似体験することができました。
修論の書き方は、なかなか学ぶ機会がないので、この授業は貴重でした。
なお、現在、この授業は西條先生が担当されています。
私もMBA修了後にゲスト(インタビュー対象者)として出席したことがあります。
この授業でもクラス全員で実際にインタビューをし、理論を構築していくプロセスを体験できます。
最後の授業の後、西條先生とクラスのメンバーと翌朝5時まで飲み明かしました。
若くて気さくな先生です。
1年春学期は、このような授業を選択して終わりました。
東出先生と戦略という厳しい授業をとったため、非常にハードな生活を送りました。
これらの授業では予習やレポート作成に相当な時間がかかるため、前日は徹夜となります。
眠い目をこすりながら、授業を受けつつ、また新たな課題に取り組む。
そういう日々を過ごしました。
それ以外にもグループワークがあります。
これもメンバーと意見を戦わせながら、時間内に一つの案にまとめていかなくてはなりません。
精神的にもつらい日々を送りました。
ただ、そのお陰で、わずか半年足らずで驚くほど多くの知識を吸収することができました。
その結果、「MBAに来て本当に良かった」と実感することができたのです。
(注)授業の内容は、2005年当時のものです。
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