MBA体験記19~経営戦略(遠藤先生)~
WBSは、戦略の授業が非常に充実しています。
山田先生と同様に、遠藤先生の「経営と戦略」もお勧めの授業の一つです。
遠藤先生は、米国ボストンカレッジのMBAを修了されました。
その後、ボストン・コンサルティング・グループ(BCG)のコンサルタントとして活躍。
現在は欧州系のコンサルティング会社であるローランド・ベルガーの日本代表を務めています。
遠藤先生と言えば、「現場力」が有名ですね。
戦略も大事だが、その戦略を実行する現場の力がより重要と位置づけています。
そして、現場に立脚した戦略の立案が大事だと訴えています。
この授業では、山田先生と同様、ケースで戦略全般を学びます。
例えば、「日産」、「ポルシェ」、「IBM」、「松下電器」、「キャノン」、「マブチモーター」
「セコム」、「アスクル」、「カゴメ」、「キューピー」、「キリンビールvs.アサヒビール」
このような個別企業の戦略をケースで学びます。
題材は、比較的新しいものが多く、業種もバラエティに富んでいます。
広く戦略を学びたい人には、特にお勧めです。
授業の進め方は、まず授業の最後に翌週のケースが配られます。
それを各自で読み込み、レポートにまとめる。
レポート提出は、必須のときもありますが、通常は任意です。
授業では、まず学生数名がクラスを代表して、課題に対する自分の考えを発表する。
それに対して、先生の指摘やフォローが入り、ポイントをピックアップしていきます。
遠藤先生の授業は、MOTの学生向けの授業であったので、生徒が50名くらいいました。
そのため、クラス内での議論はあまりありません。
ただ、授業の最後15分ほどで、その日のポイントを遠藤先生が一気に説明します。
その内容が素晴らしく、「なるほど」といつも感心させられました。
この授業では、幅広い業種の戦略をコンサルタントの視点から学べたことが勉強になりました。
ケースでのクラス討論も重要ですが、中には的外れな議論になることもあります。
「時間が勿体ない」と感じることもたびたびありました。
それに対し、この授業は、遠藤先生の考えを中心に議論が進みます。
そのため、無駄なくケースを学べた点で効率が良かったです。
修了後3年経った今、正直、ケースで学んだ内容は忘れています。
でも、コンサルタントの視点を学べたことは参考になりました。
なお、相葉先生もハーバードビジネススクールを出て、BCGで活躍された経歴を持っています。
遠藤先生とは少し毛色が違いますが、同じようにコンサルタントの視点を学べました。
その点で、こちらも参考になりました。
(注)授業の内容は、2005年当時のものです。
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