MBA体験記10~信頼できるパートナーからの言葉~
「MBAに行きたい!」
「でも、キャリアを中断させたくない!」
この二つの相反する思いの中で、悩み苦しむ日々が続きました。
当時は、夜間のMBAが少なく、MBAに行くなら会社を辞めることが前提でした。
「このまま仕事を続けながら独力でMBAを学ぶ方法もあるのでは?」
「最近はグロービスなどから良い本が出ているし、それで十分かも?」
MBA行きとキャリア継続を両立させる方法を考えたりもしました。
ただ、独力で学ぶことの限界も感じていました。
M&Aの仕事をしていたとき、戦略やマーケティングを自分で勉強したことがあります。
でも、実践で使える知識とは、とても言えないレベルでした。
「今後、自分が経営者になったとき、どちらが自信を持って判断を下せるか?」
「長期的な視点に立ったとき、どちらが自分にとって望ましいか?」
そんな視点でも考えてみました。
「やはり、キャリアを中断してでもMBAで集中的に学んだ方が後々のためになる」
最終的には、このような考えに至りました。
こうして自分の中では、ほぼMBAに行くことを決めました。
ただ、一つだけ懸念事項がありました。
それは当時付き合っていた彼女がどう思うか?です。
MBAに行くとなると、社会人から学生になり、収入がなくなる。
「そんな甲斐性なしとは付き合っていられない!」
三行半を突きつけられることを覚悟していました。
ただ、願書を出す時期もあり、あまり長々と考えている余裕はありません。
あるとき、思い切って彼女に相談してみました。
すると、思いがけない答えが返ってきたのです。
「それは良いことだから絶対に行くべきよ」
MBA行きを非難するどころか、逆に励ましてくれたのです。
私、「え、MBAに行くと、学生になって収入もなくなるんだよ。知ってる?」
彼女、「うん、普通じゃない。むしろ行かない方が変じゃないの?」
彼女は大学時代を米国で過ごし、MBA生を間近で見ていたのです。
私自身、MBA行きを決めたと言うものの、まだ迷いが残っていました。
「本当に、この決断をしてもいいものか?」
「MBAには行きたいけど、キャリアを捨てることになるし…」
最後の最後で、なかなか決断ができずにいたのです。
彼女のこの言葉が煮え切らない私の背中を最後に押してくれたのです。
実は、その彼女とは、その後すぐに婚約しました。
そして、MBA入学前の3月に会社の退職と同時に結婚しました。
彼女は結婚後も働いていたので、夫の方が「寿退社」をする珍事となりました…。
その彼女は、今も妻として拙い私を支えてくれています。
ただ、MBAに行ったことで私の人生は大きく変わることになりました。
それを決定づけたのは「彼女の一言」と言っても過言ではありません。
信頼できるパートナーの存在が人生でいかに大事かということを実感しました。
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