MBA体験記06~MBAよりキャリアチェンジを選択~
「渡邊君、プロフェッショナルな仕事をしてみたいと思わない?」
「だったら30歳までに絶対にビジネススクールに行きなさい」
「その後のものの考え方や自信が全然違ってくるから」
「渡邊君は素直そうだから、君には言っておいた方がいいと思って」
M&Aの部署にいた、ある先輩から言われた言葉です。
その方は、大学卒業後、あるメーカーに就職されました。
その後、自費で海外のMBAに留学。
MBA取得後、日興証券に入り、M&Aの部署に配属になった方です。
仕事での関わりはほとんどありませんでしたが、ある日、こう言われました。
「あ、ニューヨークのあの人と同じことを言う人がいた!」
人間、不思議なもので、一人が言うことには、あまり真剣に耳を傾けません。
ニューヨーク時代に「MBAに行った方がいいよ」と言われても完全にスルー。
右から左へ聞き流していました。
でも、同じことを言う人がもう一人出てくると全然違います。
「あ、言っていたことは本当かも?」
「30歳っていうと時間があんまりないなー」
このように一気に現実味を持って考えるようになったのです。
この方は、その後、日興を辞め、外資系買収ファンドの日本代表になりました。
ある有名な案件を担当したことで、一時はメディアにも登場していました。
この方が日興を辞める直前に話しかけてきたことがあります。
「渡邊君、ある会社にM&Aの助言に行くけど一緒に来ない?」
「今後の仕事の参考になるかもしれないから」
そう言って、お客さまのところに連れて行ってくれました。
そこで、理路整然とM&Aの話をされていた姿は今でも鮮明に覚えています。
そのカッコイイ姿を見て、「僕も絶対にMBAに行こう!」と思いました。
ただ、このときのMBAへの想いは、まだ「いつか行くもの」という漠然としたものでした。
当時は、まだ20代だったこともあります。
MBAより、「まずは仕事の実績をあげたい!」との想いの方が強くありました。
そこで、より仕事でのキャリアを積むため、30歳のときに転職することにしました。
確かにM&A業務はエキサイティングで面白く、やり甲斐はありました。
でも、立場としてはアドバイザーであり、できることに限界がありました。
「自分で考えた戦略は他人ではなく自分で実行したい!」
その想いが業務をしながら湧き上がってきていたのです。
たまたまM&Aの部署にいた先輩が、松井証券に転職し、経営企画部長になっていました。
「ここなら、プレイヤーとして戦略を実行できる側になれるよ」
そう言われたこともあり、松井証券に転職し、経営企画部に配属させてもらいました。
また、「業者ではなく投資家が中心となる世の中をつくる」というビジョンにも魅かれました。
自分自身が営業マンだった頃に抱いていた「不条理な世界を変えたい」とも思いました。
「自分もこのプロジェクトに参加して、世の中を変える!」
こんな想いで転職をしました。
しかし、松井証券に入ったことで、新たにMBAとのつながりを持つことになります。
ただ、入社する時点では、そんなことを知る由もありませんでした。
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