MBA体験記04~夢の実現~
私は大学時代、会計学を専攻していました。
実は高校2年生までは教師志望だったので、「教育学部に行こう」と考えていました。
ただ、そのときに日本経済にバブルが起こりました。
日本企業が海外に進出し、ジャパンマネーの力で海外企業を買収する。
世界を舞台に活躍している人たちが取り上げられる。
そんな華やか姿を見て、単純に「カッコイイ!」と思ってしまいました。
そして、「自分も世界で活躍できる人間になりたい!」とも思いました。
今から考えると、浅はかな考えです。
でも、ビジネスの世界を何も知らない高校生からすると、憧れの的でした。
「教師ではなく、金融のプロになろう!」
「世界で活躍できる金融マンになろう!」
このときに進路を変えました。
「金融のプロになるなら数値に強くないといけないので会計を勉強しよう」
こんな単純な発想から、大学では「会計学」を専攻しました。
ちなみに卒論のテーマは、「会計基準の国際的調和化」です。
日本の「原価主義」が企業の含み益経営を助長し、バブル経済を招いた。
それを米国など国際的に採用されている「時価主義」に移行すべき。
そんな内容でした。
就職先はM&Aができるということで、証券会社にしました。
当時、証券会社では新人のほとんどが営業支店に配属されることになっていました。
私も例外ではありません。
ただ、早く抜け出したかったので、キャリアプランを作成しました。
そして、自己申告書にも自分がやりたいことを長々と書きました。
大学時代、「会計基準の国際的調和化」について研究した。
これからは資本のグローバル化が進み、海外企業とのM&Aなども増えるはず。
そんなときに国際会計基準をはじめ海外の事情を知らないとビジネスに乗り遅れる。
自分を海外に行かせて欲しい。
そもそも海外でのM&Aなどがやりたくて大学で勉強し、証券会社に入ったのだから。
自分の想いを必死に書きました。
本当は「営業がイヤ」というのが最大の理由でしたが、そんなことには一切触れません。
海外に行きたい理由、自分にはそれができる理由を延々と書きました。
すると、半年後、奇跡が起こりました。
ニューヨークへの駐在が決まったのです。
「本に書いてあった通り、キャリアプランを書いたら本当に実現した!」
あまりにもあっさり実現したことにビックリしたのを覚えています。
実は、本心では「あのように書いたけど、無視されるだろうな」と思っていました。
通常、新人は5年は営業することになっていて、まだ2年しか経っていなかったからです。
でも、実現しました。
それにより、ニューヨークに行き、MBAのことを知ることになったのです。
ただ、実際にMBAのことを意識したのは、帰国してからのことでした。
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