MBA体験記02~MBAとの出会い~

2015.09.07 (月)

私が「MBA」という言葉を初めて聞いたのは、25歳(1996年)のときです。

当時は、日興証券(現SMBC日興証券)のニューヨーク支店で働いていました。

そこに働きながら、ニューヨーク大学(NYU)のMBAコースに通学していた方がいたのです。

私とほぼ同年代の方(日系人)で、同じ部署にいました。

 

その方が私に何度もこう言うんです。

 

「アメリカではMBAに行くのは普通のことだよ」

「通常は5年くらい働いてから、会社を辞めて2年間猛烈に経営を勉強しに行くんだけどね」

「僕の場合は、キャリアを中断したくなかったから夜間コースに行っているんだけど…」

「Max(私の米国での愛称)もいつかは絶対に行った方がいいよ」

 

そのときは何を言っているのか、さっぱり理解できませんでした。

 

「はー?なんで社会人にもなって大学で勉強する必要があるの?」

「しかも会社を辞めて、また学生に戻るなんてあり得ない!」

 

特に私の場合、大学時代はあまり勉強をしていなかったこともあります。

(というより、ほとんど勉強していませんでした…)

そのため、「大学で猛烈に勉強する」という感覚が全然なかったのです。

 

それ以上に、そもそもMBAが何かも良くわかりません。

 

「経営を学ぶっていうけど、理論を学んでも意味があるの?」

「ヒラ社員のときに経営を学ぶ必要なんてあるのかな?」

 

当時はまだ20代で、「経営」より「専門知識」を学ぶことにしか興味がありませんでした。

 

「早く専門知識やスキルを身に付けて金融のプロになりたい!」

「英語もしゃべれるようになってグローバルに活躍したい!」

 

自分自身が、まだプレイヤー側にいたので、自分自身の能力(個の力)を磨くこと。

この一点に最大の関心がありました。

逆に言えば、経営への興味は全くなかったのです。

 

ニューヨークにいる間、彼とは毎週のようにゴルフに行っていました。

そのたびに、彼からMBAの話を聞かされましたが、ずっと聞き流していました。

 

その後、日本に金融危機が起こり、帰国することになりました。

日本に戻ってきてから彼の言っている意味がようやくわかってきたのです。

 

そのことに触れる前に、それまでの私の職歴を少しお話ししていきます。

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