MBAホルダーの本音79~MBA前後のキャリア目標30~
質問者
へー、そういう時期もあったんですか?
周りから認められたい。スゴイと言われたいって時期があったんですか?
とても、今はそんな風には見えませんけど。(笑)
穏やかだし、ニコニコしているし、ギラギラした感じが全くありませんので。
ちなみに、どのくらいの期間、そんな風に思っていたんですか?
渡邊
そうですね~。でも、かなり長い期間ですよ。意外と欲深かったので。(笑)
さすがに新人の頃とか、若い頃はそんな気持ちはなかったですよ。
目の前のことで精一杯でそんなことは考えていませんでしたから。
どうでしょうか?20代後半くらいからですかね?
M&Aの部門にいて、自分なりに経験もして、専門知識も身に付いてきた。
そんな実感を持てるようになってからですね。
「自分はこんなこともできるんですよ」って言えるようになったからかもしれません。
まだスキルが身に付いていないときは、まずは身に付けることで精一杯ですからね。
そんなアピールする余裕も自信もありませんでしたから。
質問者
なるほど。面白いですね。
自分なりに「できる!」と思えるようになって、はじめて人に認められたい気持ちが湧く。
すると、承認欲求の前に、自分のスキルを上げたい欲求があるかもしれませんね。
もちろん人間誰しも、スキルの有無に関係なく、認められたい、褒められたい。
そんな気持ちはあると思いますが。
でも、自分のスキルが高くない内は、その欲求はそんなに高くないのかもしれませんね。
渡邊
そうだと思います。
例えば、新しい部署に入ったときは、認めれたいという思いはそんなに強くはないですよね。
右も左もわからないわけですから。
新人で営業職に就いたとき、27歳でM&Aの部門に行ったとき、30歳で転職したときもそうです。
「早く実績を上げて認められたい」との思いはありました。
ただ、何よりもまずスキルを身に付けて実績を上げることが先ですよね。
その上で認められたい気持ちが湧く。その順番だと思いますね。
理想と現実のスキルのギャップが大きくある間は、それを埋めることの欲求の方が高い。
でも、徐々に埋まってきて、ほぼほぼ達成できた段階になると、別の関心に移る。
それが、自分のスキルに対する自分の評価と周りの評価とのギャップですね。
今度は、そちらを埋めたい欲求が湧くのかもしれません。
(*)インタビューは2009年12月に行われました。
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