MBAホルダーの本音66~MBA前後のキャリア目標17~
質問者
自己申告書で海外でM&Aをやりたいから、米国に行きたいと書いたんですね。
それでどうなったんでしょうか?
渡邊
自己申告書を提出した半年後に、ニューヨーク駐在の辞令が出ました。
質問者
半年後ですか?すごいですね。
何が評価されたんでしょうか?大学で勉強したことなんでしょうか?
渡邊
よくわかりませんが、それもあると思います。
ただ、周りに聞くと、ほとんどの人が「営業職の継続を希望」って書いていたんです。
みんな、どうせ希望なんて、しばらくは通らないと思っていましたから。
そんな中、「海外に行きたい」なんて真剣に書いたので目立ったのかもしれませんね。
希望欄のスペースって小さかったんですね。
その中に小さな文字で長々と文章を書きましたのでね。当時は手書きでしたが。
そんな人は、ほどんどいなかったと思いますので。
今から思うと、人事の人がよく読んでくれたなと思います。
社員は全員で7,000名くらいいたと思いますから。
質問者
まさに思考は現実化するですね。
思ったことは実現するということを体現されたんですね。
渡邊
そうですね。ただ、ビックリしましたよ。
海外に行きたいって書きましたが、本当に行かせてくれるなんて思ってなかったですから。
当時は、だいたい新卒で証券会社に入ると、5年は営業なんですね。
ここで歯を食いしばって、それなりに成果を出せば、本社に行かせてくれるかもしれない。
それが常識だったんですね。
質問者
ニューヨークに行ったのは何年目だったんですか?
渡邊
3年目です。丸2年経ったときに申告書を出して、その半年後ですね。
だから、心の中では、早くても後2年くらいは我慢しないとダメかな?と思ってました。
なので、辞令が出たとき、最初はなんでだろう?って思いましたよ。
申告書に書いたことなんて、すっかり忘れていましたから。
(*)インタビューは2009年12月に行われました。
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