MBAホルダーの本音65~MBA前後のキャリア目標16~
質問者
定年まで一つの証券会社に勤める前提でのキャリアプランだったわけですね。
それで、まず専門スキルを身につけることを当面の目標にしたと。
それを達成するために具体的にどんなアクションを起こしたんですか?
渡邊
はい。しばらくして自己申告書を人事部に提出する機会があったんですね。
そこには、現在の仕事の満足度などの他に、次にこれをしたいという希望を書けたんです。
それが年2回あったんですね。上司を通さずに直接、人事部に想いを訴えられる機会が。
まずはそれを利用することにしました。
質問者
上司が見れないのはいいですね。
見られると思うと、希望とか不満は書きにくいですからね。
ちなみに、何て書いたんですか?
渡邊
はい。そこで、思っていることをツラツラと書き連ねました。
自分は証券会社でM&Aをしたいと思ったから、大学時代に会計の勉強をしてきた。
これからのグローバル化の進展により、とりわけ海外でのM&Aが増えるはず。
そう思い、卒論では会計基準の国際化をテーマにした。
国際会計基準は米国の基準を参考にしようとしている。
なので、米国に行って実情を学び、実務を経験したい。
そして、いち早く身につけて、グローバルなM&Aの分野で先行していきたい。
だから、米国に行かせて欲しいと。きっと会社にとっても役立つと。
少し強引かな?と思いましたが、大学時代のことを持ち出して書いてみました。
質問者
大学時代にそんなことを考えていたんですか?
渡邊
はい。明確にこうしたいという感じではなく、おぼろげながらですが。
でも、海外に行くには、この分野や職種しかないのかな?とは思っていました。
なので、就職活動のときは、「将来はM&Aをしたい」と言っていました。
でも、「とは言っても何でもやります!」と言わないといけないので、そう言いました。
そうしたら、営業になったんですね。(笑)
(*)インタビューは2009年12月に行われました。
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