MBAホルダーの本音64~MBA前後のキャリア目標15~
質問者
自分の好きなことをキャリアプランを立てるときの軸とする。
これまでの話をざっくりまとめると、こんな言葉になるのかなと思います。
渡邊さんの場合は、先生になりたいと思っていたので、キャリアの最後は先生。
それで締めくくるプランを考えられたのかなと思います。
先ほど、年代別のキャリアプランを教えてもらいましたが、その前はどうですか?
どうして、あのようなプランを考えたのですか?
渡邊
そうですね。私が初めてキャリアプランを立てたのは24歳のときだったんですね。
入社2年目で、当時はまだ終身雇用、年功序列の時代だったんです。
なので、私自身も長く同じ会社に勤めるつもりでいました。
質問者
もしかしたら定年まで勤めるのかなと?
渡邊
はい。恐らくそうなるのかな?と漠然と思っていました。
当時は、まだそれが普通の考えで、転職とか起業は一般的ではなかったんですね。
なので、この会社の中で、どうやってスキルを身につけ、昇進していくか?
それが大前提だったんです。
そもそも証券会社に入ったのは、海外で華やかに活躍したいと思ったからです。
いま話していてもミーハーで恥ずかしいのですが。(笑)
なので、当面の目標として金融の専門知識を身につけること。
プロフェッショナルと呼ばれる人材になることを目標としました。
質問者
最初は営業職だったんですよね?
営業ではなく、別の職種で専門知識を身につけるということですか?
渡邊
はい。バブル時代は、日本企業が派手に海外の会社をM&Aしていたんですね。
それで、海外で活躍するにはM&A業務がいいのかな?と単純に考えていました。
それに、横文字でなんかカッコイイし。
完全にイメージ先行でしたが、それを当面のターゲットにしました。
海外でM&A業務をバリバリできる専門家という感じですね。
(*)インタビューは2009年12月に行われました。
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