MBAホルダーの本音48~MBAで学ぶ意味6~
質問者
実践があってこその学びでもありますしね。
そして、そのまた逆も然りと。
MBAだけでは不十分だし、仕事だけでも十分ではないということですね。
渡邊
はい。全くその通りですね。
仕事だけだと、その世界のことしか見えないので、大きな成長も限られる。
学校に行くことによって、日常にアクセントをつける。
そうすることで、成長ができるのだと思います。
人間の成長って一直線に伸びていくわけではないですからね。
どちらかというと、山あり谷ありのような感じだと思います。
質問者
いいときもあれば、悪いときもあると?
成長したかなと思ったら、やっぱり全然ダメだと思うときもある。
そんな感じですかね?
渡邊
はい。一直線に右肩上がりで上がり続けることはないと思います。
でも、学校に行くことによって、一段ずつ上げることができるのかなと。
仕事以外での刺激を受けること、異質なものが入ることで成長していける。
そんな感じがします。
質問者
学校に行くことによって、仕事の現場では見落としがちな新たなものを吸収できる。
だから、成長できるということですね。
渡邊
はい。あとは、意外と過去のしがらみとかを捨てたりもできるんですね。
中断することによって、「あ、これっていらなかったんだ」と。
「むしろ邪魔な考えだったんだ」って、ポイって捨てられたりもするんですね。
すると、新しいものがスッと入ってきたりする。
無駄なものを捨てないと、新しいものが入るスペースがないですからね。
捨てることも大事で、それがMBAではできたりしますね。
質問者
そうすると、一段ポンと上がって成長できると?
渡邊
はい。ポンとか、ポンポンと大きく成長することができるのかなと思いますね。
MBAに行ってなかったら、こういう大きな飛躍みたいなものはなかったと思います。
ま、もしかしたら人間的にはこう緩やかに成長していくことはできたかもしれないです。
でも、考え方とかスキルとかの面で、こう大きな飛躍というものはなかったと感じています。
(*)インタビューは2009年12月に行われました。
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