MBAホルダーの本音33~MBA取得後のキャリアの苦労2~
質問者
MBAでは主に理論を学んだということですね。
でも、それがいざ会社に戻ると実際にはできなかったと。
言ってみれば、理論と実践のギャップに悩まれたということですね。
まさに、「言うは易し、行うは難し」ということなんですね。
渡邊
そうですね。そこは実は見落としていたんです。
MBAで理論というか、勉強すれば実践でバリバリできると安易に思っていたんですね。
今から思えばそんなことは幻想にすぎないと思えるんですけど、当時はまだ・・・。
考えが甘かったかもしれないんですが、できると思い込んでいたんですね。
質問者
でも、できなかったと?
渡邊
はい。3月に大学院を卒業して4月に会社に戻ったんですね。
で、「よし、やってやる!新しい商品を絶対に出してみせる!」と自信満々だったんです。
でも、空回りというか、全然思うようにできなかったんです。
本当につらかったですね。惨めというか…。
質問者
できると思っているのにできない歯がゆさですか。
つらかったということですが、どんなつらさだったんですか?
渡邊
恥ずかしいんですけど、会社に戻った3ヶ月後の6月に帯状疱疹になりまして…。
質問者
え、帯状疱疹ですか?それは結構重い症状ですよね?
渡邊
はい。3ヶ月間、相当我慢したんでしょうね。
MBAという自由な生活から一転、会社員の自由のない生活に戻ったわけです。
自由がなくなって、「あれもこれもやらなきゃいけない」というプレッシャーも重なって…。
でも、なかなかうまく仕事はいかなくて、ストレスがたまっていたんでしょうね。
質問者
なるほど。で、いつ帯状疱疹とわかったんですか?
渡邊
さすがに症状が出てきて、左の下腹部にブツブツが出てきたんですね。
最初は虫に刺されたと思ってムヒを塗っていたんですよ。
帯状疱疹って、最初の頃は痛いというより、痛がゆい感じなんですね。
時期も7月だったので、「あ、蚊に刺された」と思っていたんです。
でも、女房が日経新聞の夕刊に帯状疱疹の記事をたまたま見つけたんですね。
で、「あなたのそれって、この帯状疱疹じゃないの?」
「ムヒ塗っている場合じゃないんじゃないの?」って(笑)。
で、医者に行ったら「やっぱり帯状疱疹」との診断だったんです。
(*)インタビューは2009年12月に行われました。
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