MBAホルダーの本音32~MBA取得後のキャリアの苦労1~
質問者
今の仕事をする上でMBAで学んだことを活かすために苦労や工夫をされたことはあるんですか?
今までのお話をうかがっていると、あまりないかもしれませんが。
渡邊
いいえ、やっぱり苦労は結構ありましたよ。あんまり言ってこなかったですけど。
MBAに行く前に過去に実践ではこうやってきましたというのがあります。
それをMBAで学んでから、「やっぱりこうするべき」とやり方を変えなくちゃと思うんですね。
でも、それが実際にはなかなか変えられない。
学んだこととこれからやろうとしていることの間には大きなギャップがあったんですね。
そこはかなり苦労しました。
質問者
理論と実践のギャップみたいな感じですか?
渡邊
そうです。大きなギャップですね。今までやってきたことと本来やるべきこととのギャップ。
そこは、かなり意識的にやらないと治らないので、かなり苦労しましたね。
質問者
具体的にはどんな感じだったんですか?
渡邊
例えば、あまり人の話を批判したらアイデアが生まれてこないとかはわかっているんですね。
「それは違うんじゃない」と思っていても、まずは黙って聞くことが大事だとか。
頭ではよーくわかっているんです。そういうことは。
でも、それを実践でやるとなると胃が痛くなってくるんですよね。
言いたい気持ちをぐっとこらえて我慢しなくちゃいけないと思うと。
そこでの苦労というかストレスは相当ありました。
質問者
なるほど。それはつらそうですね。そのときに何か工夫されたことってあるんですか?
乗り越えるためにって意味ですけど。
渡邊
工夫と言えるかはわからないですけど、なるべく理論に忠実に実践してみようとしました。
MBA時代に自分なりに理想のリーダー論、あるべきリーダー像をつくったのでその通りやろうと。
そこでチェックリストをつくったんですね。
例えば、会議では怒らない、怒鳴らない、褒める、黙って聞くとか、だいたい20項目くらいですね。
そして実際にできたかどうかをチェックするために日記を毎日つけました。
質問者
え、日記ですか。それはどういうものですか?
どんなことを書くんですか?
渡邊
例えば、自分が会議でこう発言したら、相手からこういう反応があったとか。
自分のすべての行動を記録に収めたんですね。そういうことをしたりしました。
(*)インタビューは2009年12月に行われました。
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