MBAホルダーの本音26~MBAで身に付けたスキル3~
質問者
グループでアイデアを考えるプロセスをMBAで学んだということなんですね。
それは会社では学べなかった、身に付かなかったことですか?
渡邊
そうですね。やってやれないことはないんでしょうけどね。
でも、私の場合は残念ながら会社では身に付けられなかったですね。
質問者
それはMBAに来たからこその学びですか?
渡邊
はい。いろんな視点から見られるようになったのはMBAに行ってからですね。
例えば30代の視点からし見られなかったのが、20代とか、50代から見たらどうだろうとか。
そういう考え方をするようになったのはMBAに来てからです。
質問者
年齢の幅も、職種もいろいろで、いろんな人がいるMBAだからこそですかね?
渡邊
そうですね。いろんな属性から見れる、というか見なければいけない。
それを考えたり、意識したりするようにはなりましたね。
あとは意見や見方の違いをだいぶ受け入れられるようになりました。
それは大きいかもしれないですね。幅が広がりましたので。
このことは多様性のあるMBAでグループワークをすることで一番身に付くのかもしれません。
質問者
やっぱり記憶に残るというより、身に付くという感覚ですか?
頭よりは体に染みつくという感じですか?
渡邊
そうですね。頭での理解ではないかもしれませんね。
少し話は飛びますが、例えば修士論文を作成するときにリーダーにインタビューをしたんです。
10名の方に合計で50時間くらいインタビューをしました。
その内容を録音して文字起こしをするんですね。
そのとき1回聞くだけでは全部書けないので、聞いて止めて、聞いて止めてを繰り返す。
「あ、ここ聞き忘れた」となったら、また戻ってその箇所を聞き直す。
結果的に同じフレーズを3回も5回も聞くことになるわけです。
するとインタビューの内容が耳にこびりついてくるくんですよね。
最後の方はリーダーの方の発言を暗唱できるくらいになっていましたよ。(笑)
しかも同じようなトーンで話すこともできていました。
質問者
さすがにそれくらい聞くと自然に真似できちゃうと。
渡邊
そうですね。それだけ聞くと内容を覚えているんですよね。
「あの人はこう言っていたな」
「こういうときにこうしたら上手くいくと言っていたな」
そういう風にインタビューした人の言葉が次々に頭に出てくるんですね。
そんな感覚ですかね。MBA時代に身に付いたことっていうのは。
(*)インタビューは2009年12月に行われました。
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