MBAホルダーの本音25~MBAで身に付けたスキル2~
質問者
理論や知識は具体的にグループワークを通して身に付けていった感じですよね。
他に何かMBAで身に付いたことはありますか?
渡邊
あとやっぱり、いろんな考え方とか多様性を受け入れられるようになりましたね。
会社だと、狭い世界で仕事をしているので、どうしても同じような考えになるんですよね。
社内の常識とか、ルールということでしょうか。
それがあると、ちゃんと言わなくても大体のことはわかってくれますからね。
一方、グループワークでは、みんなのバックグラウンドが全然違う。
例えばメーカーだったり、金融だったり、営業だったり、企画だったり、いろいろいます。
みんなが違う見方をするので最初は戸惑います。
でも、そういう違いに慣れてくると、逆に「そういう考えもあるのか」と勉強になります。
質問者
議論していても全然かみ合わないこととかってあったんですか?
渡邊
そうですね。「え、これは当たり前じゃないの?」っていうところまで違いますから。
「業種とかによって、こうも違うんだ」と最初はかなり戸惑いましたね。
でも、そういう違いを受け入れて、それぞれの良さを上手く取り入れていかないとワークしない。
そういうプロセスを身に付けた感じでしょうか。
少し人間の幅が広がったのかもしれませんね、グループワークをすることによって。
質問者
しなやかさみたいなかんじですか?
渡邊
そうですね。柔軟性というか、適応力というか。そんなものですね。
質問
それはクリエイティビティとか、その後の新商品開発とかにも役立っていますか?
渡邊
役立っていますね。やっぱり異質なものを受け入れないと新しいものは生まれない。
異質なものが来て、それを活かしていくような仕事のスタイルに変わりましたから。
昔はむしろ排除していましたからね。よくわからないものは。
でも、そこからは新しいアイデアは生まれませんよね。
質問者
ということは、グループワークのコンテンツそのものよりもプロセスでしょうか?
アイデアを考えるプロセス自体を学ばれたことが、その後に生きてきたということですか?
渡邊
そうだと思いますね。グループワークの中身、成果物が何かは正直あまり覚えていません。
だけど、グループワークでいろいろ考えていく過程の方でね。身に付いたのは。
みんなで意見をぶつけ合わせて、その時点でみんながいいと思うようなものに仕上げる。
そのプロセスですね。「こうやったらいいんだ」というのを理解できたのは大きいと思います。
成果物は何かと言われると、「あれ?何だったかな?」とよく覚えていませんけどね。(笑)
(*)インタビューは2009年12月に行われました。
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