MBAホルダーの本音20~MBAで満足した点3~
質問者
MBA時代に本を書いたという行動そのものが会社に評価されたのでしょうかね?
それが昇進につながったのでしょうか?
渡邊
そうですね。まずは形に残したというところが評価されたのかもしれませんね。
MBAを出て本を出す人なんて、ほとんどいないですから。
ただ、本が昇進につながったわけではないと思います。
やっぱり昇進するには実績を上げないといけないわけですから。
いくらいいことを書いても、実績が伴わないとダメでしょうし。
質問者
なるほど。本を書いたこと=昇進ではないと。
ただ、日本では、若い人が本を書くということだけで「スゴイ」と思われますよね。
お偉いさんになってから出すことはありますけどね。
渡邊
そうですね。「本を出したよ」って言ったら、みんなビックリしてました。
「え、本当?ちゃんと勉強してたんだ」って。(笑)
そういう意味で、本を出したことは自分としても良かったと思っています。
研究成果を形に残せたことで、多くの人にその内容を伝えることができましたので。
もし本を出していなくて、修士論文だけだったら、満足度は低かったかもしれませんね。
修論だと、学びの成果物として渡すとしても、渡しにくいですからね。
内容も堅いですし、少し読みにくいですし。
でも、本だと、サイズも手頃ですし、何より周りへのインパクトがありますから。
自分の満足度も一気に高まったのかもしれません。
質問者
なるほど。リサーチペーパーみたいな形で投稿はしていないのでしょうか?
渡邊
残念ながらしていないです。
自分としては満足のいくものでしたが、そこまでの内容ではないと思いましたので。
これからブラッシュアップして、いつか出せるといいとは思っていますが。
質問者
なるほど。でも本にする価値はあると考えたわけですね?
渡邊
そうですね。一応本を出しておけば、後々につながると思いましたので。
例えば、今日みたいなMBA時代のことを振り返るときにも成果として言えますし。
それと、将来的にはアカデミックな世界に行ってみたいと思っているんですね。
昔から、学校の先生になりたいと思っていたんです。
修論ではないですが、小学校の卒業文集でも「将来の夢は先生になること」
そう書いたんです。
なので、いつか大学とか大学院で教えたいという夢が昔からあるんですね。
本を出しておけば、そちらの道につながると考えたというのもあります。
人生の選択肢を広げるという意味ですね。
(*)インタビューは2009年12月に行われました。
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