MBAホルダーの本音16~MBAに対する家族の理解2~

2015.11.16 (月)

質問者

あの謝辞を読んだときは感動しましたよ。素晴らしい夫婦の関係だなと思いました。

MBAに入る直前に結婚したということは、いわば学生結婚みたいなものですよね。

そのことで何かつらいことってありましたか?

 

渡邊

そうですね。最初、女房の親類の方は心配したみたいですね。

「働かずに学生っていうけど本当に大丈夫か?」って。

「変な男をつかまえたんじゃないか?」って。(笑)

 

だから結納のときに親戚の方から言われましたよ。

「奥さんに頼らずに、ちゃんと働けよ」って。(笑)

なんかヒモみたいに思われたかもしれないですね。

 

質問者

それに対して何て答えたんですか?同じ男性として興味があります。

 

渡邊

「はい。2年後から、ちゃんと働きます」って。(笑)

そう言ったら、めちゃめちゃ渋い顔をされましたけどね。

冗談が通じなかったようですね。

 

ただ、MBAのことへの理解というか、意義について理解がある人は少ないですからね。

そもそもMBA自体を知らなかったようですし。

それだと、「なんで社会人になってから、また学生に戻って勉強するの?」

「遊んでないで働けよ」って。

そう思うのが普通かもしれないですけど。

 

もちろん、今は働いているので、安心されていると思いますけどね。

当時は、女房の実家に行って親戚の方と会うときが少し気まずかったですね。

 

質問者

なるほど。ヒモですか。厳しい見方ですね。

 

渡邊

はい。あと、ヒモではなく、専業主夫に間違えられたこともありますよ。(笑)

 

質問者

どういうことですか?

 

渡邊

無職になったので、MBA入学と同時に女房の扶養家族になったんですね。

だから、健康保険証は女房のを持っていて、その扶養欄に私の名前があると。

 

病院に行ったとき、それを持っていったら受付の人から言われたんですね。

「あー、今はそういう時代ですよね」って。

最初、何言っているのかわからなかったんです。

 

あとから、「あ、もしかして専業主夫に間違えられたのかも」って。(笑)

確かに、当時、キャリアのある女性が働いて、男性が育児をする夫婦が出始めましたから。

そんな風に受け取られたのかもしれません。

時代の最先端を行っている特別な夫婦みたいに思われたかもしれませんね。

全然違うんですけど。

 

(*)インタビューは2009年12月に行われました。

▼シェアをお願いいたします!▼

関連する投稿

現在の記事: MBAホルダーの本音16~MBAに対する家族の理解2~

お問い合わせ・ご相談はこちら

メールでのお問い合わせ

info@watanabemasashioffice.com

フォームからのお問い合わせ

お問い合わせフォーム »

コラムテーマ一覧

過去のコラム

主なコラム

⇑ PAGE TOP