MBAホルダーの本音15~MBAに対する家族の理解1~
質問者
ご家族ことは存じ上げてないのですけど、家族関係でもリフレッシュ効果はありましたか?
それかMBAに行ったことで何か良いことってありましたか?
渡邊
実は、私はMBAに行く直前に結婚したんですね。
質問者
そうだったんですか。
渡邊
女房は働いていまして、私は学生という微妙な立場での結婚だったんですけれど。(笑)
でも、まだ付き合っているときに聞いたんですね。
「会社を辞めてMBAに行こうと思うんだけど、どう思う?」って。
最初は収入もなくなりますし、「そんな男と結婚したくない」と言われると思ったんです。(笑)
そうしたら、「いいんじゃない」って言われたんですよ。ビックリしました。
質問者
素晴らしい奥さん。
渡邊
そうですね。なので、すぐに結婚することを決めました。(笑)
気が変わらない内にですね。
女房はアメリカの大学を出ているんですね。たまたまなんですけれど。
そこでMBAに行っている人を結構見ていたそうです。
MBAの学生で結婚している人は、ほとんどが奥さんが働いている。
そういうのを見ていたので理解はあったんですね。
夫が勉強し、妻が働くということに対しての理解ですね。
なので、聞いたときは即答でしたからね。
「むしろ行くのが普通じゃない」って。
「それはいいことだから、絶対に行った方がいい」って。
すごく理解があったので、MBA時代は本当に勉強に打ちこむことができました。
なので、修士論文の謝辞にはちゃんと感謝の言葉を…。
質問者
書いてありましたね。(笑)
渡邊
はい。「女房にはお世話になった」って書いておきました。(笑)
質問者
そういうバックグラウンドがあったんですね。(笑)
渡邊
はい。これで一応、この件はいいかなと。
これくらい書いておけば大丈夫かな、喜ぶかなと思いまして。(笑)
というのは冗談ですけど。
でも感謝の気持ちは本当にありました。
私は働いていないし、家事とかも何もしなかったんですが、女房は何も言わなくって。
だから自然に謝辞には感謝の言葉を書けたんですね。
(*)インタビューは2009年12月に行われました。
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