MBAの2年間で得たこと~その9~
(前回からの続き)
質問者
社外のネットワークづくりもMBAで得られる大きなメリットですよね。
それが修論作成のときに得られたというのもおもしろいですね。
最後に、少し振り返りをしながらまとめをしてもらってもいいですか?
渡邊
はい。一般的にMBAでは、ケーススタディや講義を通して経営のことを学ぶイメージだと思います。
中でもケースばっかりやる印象が強いのではないでしょうか。
その結果、修士論文の作成(方法論の習得)は二の次というか、ほとんど無視されています。
ただ、私の場合、MBAで得た知識やスキルの内、6割くらいは論文作成により得たものです。
質問者
そうなんですか?お話を聞いて論文の重要性は理解できましたが、6割とは大きいですね。
では残りの4割の内訳はどうですか?やはりケースになりますか?
渡邊
いいえ。次に大きいのがグループ・プロジェクトで、2割くらいの比重です。
これは、例えば新規事業のビジネスプランや新商品の開発プランを作成し、発表するものです。
だいたい4~6人くらいでチームをつくり、3ヶ月から半年かけて行われるものです。
質問者
修士論文と同じ様に、長い期間かけて行われるものが役に立つようなんですね。
残りはいかがですか?
渡邊
残りは1割がケーススタディで、1割が講義から得た知識といった感じですね。
それでも入学当初は、ケースが7割、論文が2割、講義が1割くらいのイメージでした。
今から思えば、完全に「ケース偏重主義」でしたね。
でも、実際は全く違いました。
意外に思われるかもしれませんが、これが事実です。
質問者
当初のイメージと実際は全く違っていたんですね。
それでは最後に、これからMBAを目指す人に一言メッセージをお願いします。
渡邊
これからMBAに行く方には、是非、固定観念にとらわれてないで欲しいと思います。
それは「MBA=ケーススタディ(実務的)」、「論文=お堅い文章書き(学術的)」といったものです。
それには様々な情報を収集する必要があります。
OBに聞く、先生に聞くということも必要だと思います。
安易にイメージだけで考えると「全然違った」「こんなはずじゃなかった」となりかねません。
事実を見極めた上で進路を考えていただきたいと思います。
質問者
本日はありがとうございました。
大変貴重なお話を伺うことができました。
(終わり)
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