MBAの2年間で得たこと~その2~
(前回からの続き)
質問者
MBAではメーカーや金融、サービスなどいろんな業界から人が来ますからね。
それに起業家もいたりとバラエティに富んでいますよね。
渡邊
はい。そういう異業種の人たちと話すのはとっても新鮮でした。
それまでは違う業界の人と話をすることすら、あんまりなかったんです。
恥ずかしいことですが。
ただMBAで、こういう人たちと交流するうちに、だんだん変化が出てきたんですね。
例えば、ある課題について、これまでなら一つや二つ程度の見方しか出来なかった。
それが、より多くの視点から考えることができるようになったのです。
これは結構大きなことでした。
質問者
それは職場では得られにくかった効果かもしれませんね。
職場では、だんだんと同じような考えになっていきますからね。
渡邊
はい。「言わなくてもわかるよね?」という感じでしたから。
それが違いとか多様性を受け入れられるようになったとでもいうんですかね。
それまでは単一的なものの見方しかできなかったんですよね。本当に。
それがMBAに行ったことで視野が広がったことは私にとっては大きな成果でした。
質問者
もう一つのリサーチの方法論を身に付けたということはどういうことですか?
渡邊
少し難しいのですが、簡単に言うと、whatではなくhowを身に付けたということになります。
つまり「答え」自体を知るのではなく、「答えをみつける方法」を知るということです。
質問者
答えをみつける方法ですか。もう少し具体的にはどういうことですか?
これはどのMBAでも身に付けられるものなんですか?
渡邊
いいえ。これは少し特殊なので、どこでも得られるものではありません。
主に修士論文に力を入れているMBAでしか学べないことです。
あるいは、そういうことに力を入れているゼミなら学べるかもしれませんが。
ただ、先の「視野が広がった」こととは違いますね。
こちらはどのMBAでも身に付けられることですから。
(続く)
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