MBAの2年間で得たこと~その3~

2015.07.27 (月)

(前回からの続き)

 

質問者

答えではなく、「答えをみつける方法」ですよね。

そういうスキルはケーススタディでは身に付かないんですか?

MBAではケースを使っていろいろ学ぶと思うのですが。

 

渡邊

ケースでは残念ながら身に付かないですね。

ケースはみんなで議論しながら、アイデアのレベルを高めて答えを導き出していきます。

その意味では、答えをみつける方法論の一つの形態かもしれません。

でも、ここでいう方法論は、もう少し手順を踏むというか、プロセスがあるんですね。

 

質問者

なるほど。方法論の前に少しケーススタディについてお話を伺ってもいいですか?

ケースと比較をしながらの方がわかりやすいかもしれませんので。

 

渡邊

そうですね。「MBAといえばケーススタディ」ですからね。

ただ、今のMBAは「ケーススタディ偏重主義」にあるように思います。

 

質問者

どういうことでしょうか?

 

渡邊

MBAで学ぶことはケースだけではないんです。

でも、ハーバードが「MBA=ケース」というブランド・イメージをうまく築きましたからね。

ほとんどの方はMBAではケースをやるとイメージされていると思います。

そして、ケースをやることで実力をつけると思われている方が大半ではないでしょうか。

 

質問者

違うんですか?そう思っていましたが。

 

渡邊

実際は違います。

ただ、私も入学当初は、その常識に完全にとらわれていました。

「ケースをやらなきゃMBAに来た意味がない」と思い込んでいましたから。

なので「修士論文なんて、そこそこのものを書けばいい」という考えでいました。

 

質問者

その考えが変わったんですね。

 

渡邊

はい。もちろんケーススタディにもいいところは一杯あります。

例えば、いろいろな業界や会社の事例について、様々な角度から議論をします。

しかもいろいろな業界出身者の人たちとやります。

そこから仕事をする上での教訓やヒントを得るというメリットはあります。

でも、ケーススタディをやるうちに、得られた教訓をビジネスで活かすには、

ケースだけでは限界があるのでは?と感じるようになったんです。

 

(続く)

 

▼シェアをお願いいたします!▼

関連する投稿

現在の記事: MBAの2年間で得たこと~その3~

お問い合わせ・ご相談はこちら

メールでのお問い合わせ

info@watanabemasashioffice.com

フォームからのお問い合わせ

お問い合わせフォーム »

コラムテーマ一覧

過去のコラム

主なコラム

⇑ PAGE TOP