リーダー語録:酒井誠一さん4

2016.10.01 (土)

当社にはこうした問題はなく、自分が恵まれた環境にあとを知ることができました。また、二代目を社長と思わない人がいるのが普通であると知ることができたのです。なので、周囲の言動にいちいち腹を立てたりして、そこにエネルギーが向くのはもったいない。会社をきちんと回していくことが重要なことなので、戦う必要もないことには無駄なエネルギーを使わないことです。もっというと、不要なことに腹を立てるセンサーを捨てることですね。「腹を立てない力」ともいえます。

 

あと、二代目には「調整力」も必要です。「絵画」などを例にすると分かりやすいのですが、作品に手を加えるのも壊すのも作者の自由です。しかし、別の人が手を加えるとなると作者に気を使うし、周囲の説得も必要。評価されている作品ほど大変です。これは会社でも同じです。創業者がつくったものを変えるには、気苦労と抵抗勢力が付きまといます。でも、変えるべきものを変えないとまずい。時代の変化は会社の都合を待ってくれません。

 

創業者なら「俺が社長なんだから、こうやれ!」といえば、スムーズに人を動かせます。しかし、二代目に同じように言われても違和感持つ人多いでしょう。そんな時は新しい仕組みやルールをつくるのも効果的。それには目的や狙いの説明が必要で、皆耳を傾けるからです。人は新しい仕組やルールに従います。結果、行動が変わるのです。ここには無駄な戦いなど不要です。また、私は48歳ですが、創業者の父にとっては一生子供です。色々と口を出すのは自然なことで、先人の知恵として聴くようにしています。相手に聴いてもらうには、まず自分が聴くこと。うまくやる秘訣は無駄なことに「戦わないこと」かもしれません。

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