リーダー語録:滝村雅晴さん2
2016.05.28 (土)
大学時代にバイクを買ったとき自由を感じました。バイクさえあれば、いつでもどこでも行きたいところに行けるからです。自分で料理をするようになって、同じような自由を感じました。今度は、いつでも食べられるという自由です。それは素晴らしいことだと思いました。そんなとき、ある事件が起こります。
友人を招いてホームパーティーをしていたときのこと。私はみんなに料理を振る舞っていました。友人から「美味しいね」と言われ、自分でも大満足でパーティーは終わり、幸福感に浸りながらベッドに入りました。でも、翌朝起きると、妻の方はなぜか機嫌が悪いんです。よくよく聴いてみると、パーティーの後、何時間もかけて妻一人で料理の後片付けをしていたとのこと。そのとき、「あ、自分は人に喜ばれてないことをしていた」と初めて気づきました。
それまでは、料理をしている自分は家族のためにいいことをしていると思っていました。ただ、家族がいるのに、自分がつくりたい料理しかつくってこなかった。それは、言ってみれば「男の趣味の料理」。完全に自己満足のものでした。でも、料理は、本来は人のためにつくるもの。「これからは妻や子供のため、家庭のために料理をつくろう」と決めました。そして、自分だけのためにつくる「男の料理」と区別するため、「パパ料理」と名付けました。ここから、日本初の「パパ料理研究家」として活動を始めていくことになります。
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