リーダー語録:横山周史さん2

2016.10.05 (水)

株式会社リプロセルは、日本で初めてヒトES細胞が樹立された2003年に、その樹立に成功した京都大学再生医科学研究所・所長(当時)の中辻憲夫教授と東京大学医科学研究所の中内啓光教授の技術シーズを基盤として設立されたバイオテクノロジー企業です。これまで、キャリアのことをよく考えずにフラフラしてきました。ただ、今から振り返ってみると、大学院での研究のバックグラウンド、マッキンゼーでの経営コンサルティング、スリーエムでの新規事業の立ち上げの経験を組み合わせることができる。その点では遠回りをしたようで必要な経験を積んで、ここまで来たのかなと思います。

 

リプロセルでは、ゼロからのスタートというより、マイナスからのスタートでした。色々と立て直すことから始めなければいけませんでした。会社が設立された当時は、まだiPS細胞がなく、ES細胞しかありません。注目度も低かったんです。当初の7~8年は苦労の連続で、気持ちが楽になることはありませんでした。「いつ潰れるんだろう?」と綱渡りの日々が続きました。

 

転機となったのは、2007年に京都大学の山中伸弥教授により初めてヒトiPS細胞が樹立されたこと。これにより、商品として扱える「モノ」ができた。また、2012年に山中教授がノーベル賞を受賞されたことで、再生医療という「市場」ができた。当社の「事業」も立ち上がってきた。それにより、2013年にJASDAQ市場に株式を上場させることができました。ただ、バイオ事業は国内だけでなく、グローバルで戦わないといけないビジネスです。上場後、立て続けに米国企業2社、英国企業2社を買収し、日米欧の3拠点体制を確立しました。これからは一気にグローバル化を加速させたいと思っています。

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