リーダー語録:松尾成美さん4
正直、最初の頃は「私が撮れば成績は上がる」という、おごりがありました。でも、なかなかすぐに数字には結びつかない。上から目線でものを見ているところがあったのだと思います。それからは、「相手が前向きじゃないなら、こちらがテンションを上げて場を盛り上げよう!ハートをオープンにしていこう!」と考え方を改めました。そんな気持ちで撮っていく内に、だんだんと相手にスイッチが入ってくることがわかりました。それを見て、「あ、この子らも、こんな素敵な笑顔や表情ができるんだ!写真で変われるんだ!」と気付きました。
自分のことをかわいくないと思って、自分の写真を見るのを嫌がっていた子も、写真を見て、「あ、かわいい」!と自己承認ができるようになる。「写真でみんなにエールを送れるんだ!」と初めて写真の持つ力を感じました。さらに、家族との写真を撮ると、家族から「一生の思い出になりました」と言ってもらえる。それからは、「ここを家族の絆を深める場にしよう!」と決め、「家族が仲良くなりますように」と祈りながら撮影をしていました。
これを続けていく内に、お客さんから感謝の声がたくさん届くようになりました。お客さんたちの喜ぶ声をチームのメンバーに伝えると、チームの輪ができるようになりました。お客さんから褒められると、みんなやる気になって、「いいものをつくろう!」とこちら側のスイッチも入りました。これまでは、お互いの仕事に無関心だったのに、撮影会場に着付けやヘアメイクの人が来て応援をしてくれる。チームワークが目に見えて良くなりました。
あるとき、来店した着物屋チェーンの専務が「この店はトップを狙えるよ」と言うほどまでに。実際、3年目に2位になり、4年目と5年目にはトップになりました。まさかの最下位、どん底からの大躍進です。そのとき、「自分の気持ちが変われば周りも変わる。メンタルの部分がとっても大事なんだ」ということを学びました。
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