リーダー語録:村山忠昭さん1
日本企業の海外進出を支援するシステム・コンサルティングやクラウド型の業務支援ソフトの開発・販売を行う株式会社マルチブックを創業した村山さん。これまでにドイツ、オランダ、タイ、フィリピンなど海外7ヶ国の拠点をベースに、20ヶ国以上の海外進出プロジェクトを手掛けるなどビジネスをグローバルに展開しています。今回は、ご自身のキャリアや今後の展開についてお話しいただきました。
一人でシステム・コンサルティング会社を起業
私は大学卒業後、ユニリーバに入社、最初は経理の仕事に就きました。入社3年目の時、コンサルティング会社と一緒にドイツSAP社製ソフトを自社の経理システムとして導入するプロジェクトに携わりました。そのとき、「システム導入をサポートする会社であれば多くの会社の経営を勉強することができる」と気づきました。そして、2年間社内で保守と経理を掛け持ちしながらシステムの勉強をして、「自分には経理とSAPの知識があるので、経理システムのコンサルができる」そう思い、IBMに転職しました。
システムの業界で働き始めると、フリーランスの人が多くいて、「システム会社って割と簡単につくれるんだ」と気づきました。私は中学生の頃から株式市場や会社経営に興味を持ち、「自分でビジネスをやりたい」と考えていたのです。経営者の書いた本を読むのが好きで、「西武よりイトーヨーカドーの方がこれからは伸びる」と上から目線で、西武もイトーヨーカドーもない山口県の田舎で友達と話をしていました。だから自分で会社をつくることに興味はありました。でも、どのビジネスをしたらいいかわからない。そんなとき、SAPの知識があるフリーランサーの人が神様と呼ばれている姿を見て、「あの人が神様と呼ばれるなら、自分でも仏様くらいはできるはず。起業しよう」と決意しました。
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