リーダー語録:木下彩さん2
2016.01.22 (金)
素直で心を開ける人が伸びる
20年ほど経営者をしていますが、伸びる人材に共通する要素は二つあるとみています。一つは「素直で心を開ける人」。自分を客観視できる人とも言えます。自分の考えに固執し過ぎる人は助言をしても受け入れないですし、心を閉ざす人は部下や周りがついてこない。こういう人では、ある一定レベル以上の成長は難しくなります。若いときは素直でも、年を重ねるにつれ頑固に、頑なになっていきやすいので注意が必要です。
もう一つは「自分の責任の範囲を広げて仕事をする人」。与えられた仕事を最後までやり切る責任感があることはもちろんですが、自分には直接関係ないことにも関心を持って、アレコレ考えることができる人は伸びます。逆に、自分の担当以外のことは関係ないと考えている人や、そもそも興味のない人が伸びることは少ないと思います。
その一方で、責任感が強いあまり、部下に仕事をふれず自分で抱え込むリーダーは問題になります。自分でやった方が早いし、質が高いのはわかりますが、それでは部下の成長にフタをすることになります。丸投げする人よりはマシかもしれませんが、できる部下ほど不満に思います。そんなときは、「この案件は、あの人を担当にして!」と言って、無理やり手を離させることもします。こちらが何も言わなくても、自ら考えて動けるようなリーダーを育成していくことが肝心です。
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