リーダー語録:星野晃一郎さん7
2020年までにサテライトオフィスを20ヶ所設置するのが目標
当社は、創業してから長年、営業圏は山手線の中だけでした。ICTビジネスとはいえ、顧客と会うことも多く、その方が効率的だったからです。震災以降、BCPの代替え地を求めて 実証実験した徳島で 出会った優秀なエンジニアが「生まれ育った徳島で働きたい」とダンクソフトへ入社したのを機に、徳島にサテライトオフィスを設置しました。人が企業に合わせるのではなく、企業が人に合わせる。そこで働きたい社員がいれば、そこにサテライトオフィスをつくることにしました。現在は、北海道、栃木、群馬、高知、山口、マレーシアなど10ヶ所にまで増えています。
当社では、2020年までに全国にサテライトオフィスを20ヶ所つくることを目標にしています。私は、東京生まれの東京育ちなので、生まれてからずっと地方のことは考えずに生きてきました。でも、東京一極集中の弊害は多いし、そもそも東京は長期定住には向かない。本来は、自分が生まれた場所で仕事ができるのがいいと思っています。
そのことを子供たちにも知ってもらいたいと思い、山口県萩市でサテライトオフィスの実証実験をしました。中学校の被服室にサテライトオフィスを設置し、実際に中学生に徳島のオフィスとつないで会話をしてもらったり、HPのニュースリリースに記事をアップしてもらったりしました。そのとき生徒から、「遠く離れていても、普通に会話ができて、全国で仕事ができるのがすごい。萩に残りたいので、このようなサテライトオフィスを使ってみたいと思った」との声がありました。
まだ、将来の職業について具体的に考えられる年齢ではないかもしれません。でも、このときの経験が記憶の片隅に残り、例えば東京に出てきたけど、やっぱり故郷の萩で働きたい、萩に戻りたいと思ったとき、その選択肢の一つになればいいなと思っています。そして、それを日本全国に広げていきたい。それが今の私の夢です。
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