リーダー語録:星野晃一郎さん2

2016.07.17 (日)

例えば、新卒で入ってきた社員2名を採用担当にしました。採用担当になると、「うちの会社はこんなにいいですよ」と学生に言わないといけない。でも、当時のオフィスは引越し後のダンボール箱が散乱。寝袋で床に寝ている社員がいる。どちらかと言えば汚いオフィスでした。そこで、いい会社と言えるようにオフィスをきれいにすることに決めました。具体的に取り組んだことは、オフィスのペーパーレス化。原則、紙を必要最低限のものを除き、すべて廃棄することに決めたのです。そして、コピー機も全部捨てました。意外に社員の抵抗にあったのがFAX。3年かかりましたが、これもすべて捨てました。

 

これは今でも徹底していて、現在、オフィス全体にある紙の数は2,000枚を切り、保管スペースは1㎡ほど。通常のオフィスにある壁に沿って並ぶ書棚も、机の引き出しも当社にはありません。もっというと、書類がないので、ペンや鉛筆、消しゴムもほとんどない。さすがに署名をするためのペンは最低限必要ですが、それ以外でこの20年、私はペンを使ったことがないんです。今でも、たまに書くと、腕がとても疲れるし、肩もハリが出てつらくなるくらいです。

 

当社は、このようなオフィスのペーパーレス化を自社だけの取り組みとしてではなく、顧客向けに支援サービスとして提供しています。ICTは、そもそも目に見えないので、意外と効果が伝わりにくいもの。なので、自分たちのやっていることをショールーム化して、顧客に見せて売るという手法をとっています。実際に目で見ていただくと顧客の反応も違うので、効果があると実感しています。

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