リーダー語録:星野晃一郎さん1
オフィスに2000枚しか紙がないペーパーレス企業
高校時代から音楽を始め、将来はプロになりたいと思っていました。当時は、フォーク全盛の時代。大学生になってからも音楽活動ばかりで勉強をしない日々が続きました。さすがに就職活動に失敗して、音楽をやりながら塾で働いていました。そんなとき、ある人からコンピューターのことを聞き、いじっている内に、「コンピューターは音楽と同じように自分の世界がつくれるんだ!」ということに気づきました。それに、28歳になっていたので、「もう音楽では食べていけない」そんな思いもあり、ソフト開発を行うデュアルシステム社(現・株式会社ダンクソフト)に入社しました。
ところが入社3年目に創業社長が急逝。ご遺族から「会社を継いでほしい」と言われ、突然社長になりました。その間、コンピューターに関するありとあらゆる仕事をこなしました。お陰で、「コンピューターのことでわからないことはない」それくらいの専門知識・スキルを身につけることができました。ただ、人脈は全くない。そこで、ニュービジネス協議会(現・東京NBC)に入ることにしました。
そこでは勉強会がたびたびあり、あるときミッションが与えられました。それは、「15%の定常成長ができる企業をつくる」というもの。これは5年で2倍にするというペース。さすがに、この高いハードルを一人で達成することは無理。社員みんなの力が必要だと考えました。では、社員のモチベーションを上げるにはどうすればいいか?たどり着いた結論は、エンパワーメント(権限移譲)と働きやすい職場づくりの二つ。そこで、まずは下からひっくり返すことに決めました。
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