リーダー語録:大森洋三さん3
2016.09.18 (日)
街をメディア化する
10年勤めたヤマハを退職して、スカパーの番組供給者であるCS放送局ジャパンイメージコミュニケーションズに入社しました。ここでは、事業を立ち上げるための資金集めに奔走しました。当時、1.2億円だった資本金を10ヶ月で70億円にするという課題を与えられました。結果、5千万円未達でしたが、69.5億円まで集めることができました。ただ、この会社は、その後の1年で105億円も使ってしまったんです。会社もそうですが、私自身も人生に行き詰まりを感じ、「もう一度人生を見直そう。優秀な経営者の下で経営のことをきちんと学ぼう」とウェザーニューズに転職しました。そして、「この会社では自分が一番働こう」と決め、自宅も会社の近くに引っ越しました。
それこそ人生何もかも捨てて一からのスタートを切りましたが、捨てるものがあれば拾うものが出てくるものです。ちょうど、このときi-modeがスタートし、モバイルビジネスが盛り上がってきていました。そこで、モバイルのサービスを次々に手掛けていくことにしました。その後、会社をいくつか転々としましたが、結局、10年ほどの間に300以上のサービスを世に送り出すことができました。恐らくモバイルサービス全体の2割くらいは手掛けたのではないでしょうか。一度人生を捨てたことで、新しい業態であったモバイルビジネスに出会い、そのトップランナーになれたのは幸運でもあったと思っています。
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