リーダー語録:大崎真孝さん4
自分自身の生き様を見せる
私は、常に何かに追われている感じがしています。立ち止まることが恐いし、何故か安住への恐怖心があって、いつも現状に満足できない、つまり走り続けたい性格なんです。前職でも、素晴らしい人たちに囲まれていたし、十分すぎる待遇にも満足はしていたのですが、「このままでいいのか?」という思いが徐々に湧いてきました。 私には身体に障害をもっている5歳の息子と、まだ2歳の幼い娘がいます。守らなければならない家族がいて、私自身も40代になり、安住を求めそうな自身に恐怖感を持ち始めていたのだと思います。「自分自身が守り続けたままでいいのか?自分も挑戦する姿を家族へ見せることが大事なのでは?」と言う気持になってしまいました。これが結局 「自分自身の生き様を見せよう」と、23年働いた前職からNVIDIAへ移った理由です。私の気持ちを察して後押ししてくれた妻に感謝しています。
NVIDIAは、1993年創業で米国シリコンバレーに本社を置き、社員は1万人。売上は5,000億円を超えるNASDAQに上場する会社です。もともとはグラフィックスのゲーム会社からスタートし、パソコン用ゲームの市場では9割近いシェアがあります。またグラフィックス処理の特性を生かして、その技術は世界中の科学技術計算用のワークステーションやスーパーコンピューターにも採用されています。そして昨今は人工知能システムにおけるプラットフォームの世界的なリーダーです。
ここ3年で人工知能によって、世界が変わります。古くは馬車が車や鉄道に置き換わったように。インターネットやEmailが出現したように。人工知能はそれら以上の産業革命を人々に経験させることになると確信しています。Google、Facebook、マイクロソフト等の世界的な企業がNVIDIAのプラットフォームを採用して人工知能技術の競争をしています。また、多くの自動車メーカーとも協業し人工知能を使った自動運転の実用化に向け多くの貢献をしており、その技術は様々なロボットにも採用され始めています。当社は、ゲームの会社からスタートして、スーパーコンピューター、そして人工知能へと、各領域で培った技術をベースに時代に合わせてビジネスモデルを変化させてきました。これからも破壊的なイノベーションを起こし続け、世界を豊かにする取り組みを積極的に実行します。
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