リーダー語録:坂本健太郎さん4
日本の伝統工芸・芸能を多くの方に伝えていきたい
以前、旅行に行ったとき、ディスカウント価格で売られている地元の伝統工芸品を見ました。それを見て「本当は安くしなくてもいいのに」「もしかしたら、その良さを伝え切れていないのかな?」「お客さんから見て、その良さがわからないのかな?」と思いました。伝統工芸品のことをよく知らないことにディスカウントの原因があると考えるようになりました。
そこで、これからは日本の伝統工芸・芸能の良さを少しでも多くの人に知ってもらえるような活動をしていきたいと考えています。それは国内だけでなく、海外にもしっかり伝えていきたいと思っています。
また、知ってもらうだけでなく、是非、リアルに見てもらいたいし、本物を知ってもらいたいとも思っています。今は便利になってテレビとか携帯端末とかで、いろいろなものを見ることができます。ただ、それだけでは本当の良さに触れることはできません。一方、リアルに見に行くと実体験を伴いますし、何よりそこで人と人との交わりができます。すると「あの工芸品がいいらしいですよ」「じゃあ私も見に行ってみようか」と人から人へと話がドンドン広がっていきます。
あと、生産地と消費地をつなぐ取り組みもしていきたいです。神楽坂は消費地でもありますが、それは地方の生産地があってはじめて成り立つものです。なので、消費地だけが上手くいっても限界があります。そこで、生産地とのタイアップもしていきたいと考えています。「作っているところが実際に見られる」「本物の食材を食べられる」そんな場を神楽坂で提供できたらと思っています。
そして、例えば、「鹿児島のこの食材を使った料理は、この店とこの店で食べられるよ」という情報を出して、それが携帯でもすぐに見れるような取り組みもしてみたいです。伝統工芸品という技術をITを使って面白く、わかりやすく伝えていく。このことをやっていくのは、「技術とマーケティングをつなぐ」ことを一貫して行ってきた私の使命かなと感じています。
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