リーダー語録:倉貫義人さん2
2016.08.04 (木)
ただ、情報共有システムは導入までに1年くらいかかる息の長いプロジェクト。その間にお互いの人間関係は築けますが、無料のまま最後まで案件を進めるにはリスクを伴います。ただ、副社長から「この顧客は応援したいので、収益にならないかもしれないけど、絶対にやりたい」との話があり、最後までやることに決めました。そして、やり遂げた結果、その後、その顧客との間で大型案件を受注することができました。
社内ベンチャーを立ち上げてから赤字が続いていたので、収益に意識が向いていました。でも、本来、商売は困っている顧客をサポートすることが先で、おカネはその後についてくるもの。その基本原則を思い知らされました。それに、自分たちでつくった製品には思い入れがあるので、売って終わりにはしたくない。「単発ではなく、長くお付き合いしたい顧客をサポートする仕事をしていこう」との基本方針もできました。
社内ベンチャーを2年続けた後、TISからMBOにより株式を取得して株式会社ソニックガーデンを創業しました。創業メンバーは5人で、全員がエンジニアです。現在は、「納品のない受託開発」をコンセプトにソフトウェアの開発・運用を月額定額で提供するサービスを中心に展開しています。「心はエンジニア、仕事は経営者」をモットーに、当社の掲げるビジョン達成のための経営に取り組んでいます。
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