リーダー語録:小城武彦さん3
2017.02.17 (金)
ただ、CCCでは、ある案件に対して2〜3個のリスクを取り上げて、それの対処策が決まれば、その案件は先に進めていきます。「まだこんなにリスクがあるのに、それだけの手当てで大丈夫かよ」と思ったりしましたが、よく考えると、大きなリスクを3個抑えれば、6〜7割のリスクは潰せる。だから先に進む。先に進むことで新たなリスクがまた出てくる。それをまた2〜3個潰していきながら更に先に進む。事前に全部のリスクを洗い出して検討していたら先に進めることなんてできない。このやり方でないと新しいことは進められないことがわかりました。
また、なぜベンチャー企業の成長が早いかも身をもって知ることができました。CCCではユニークな人材が多く、部下の中には分数がわからない人もいました。最初は、分数を教えることから育成が始まりましたが、3年も経つと立派な人材に成長するんです。ベンチャーでは、自分の能力の限界を超えた仕事をドンドン任されるので、常にパツンパツンの状態になります。でも、それを続けると人間って成長してしまうんです。本当にグングンと音が聞こえるくらいの勢いで伸びていきます。一方、大企業の社員は、本来の能力の6〜7割くらいしか使っていないように見えました。なので、数年で逆転されることになります。
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