リーダー語録:小城武彦さん4
2017.02.18 (土)
カネボウと丸善の社長を歴任する
CCCでの修行を7年で終え、中学・高校の先輩である冨山和彦さんが代表を務めていた産業再生機構に転職しました。そして、43歳のとき、経営再建中だったカネボウに社長として出向しました。当時のカネボウは化粧品事業だけが好調で、それ以外の54事業は大半が赤字。自分は化粧品以外の事業を担当する役割でした。驚いたのは、中に入ると、優秀な人材ばかり。人材の層の厚さに本当に驚きました。「なんで、こんなスゴイ人材がいるのに潰れるんだ。経営の舵取りを間違えるとこうなるんだ」と経営の怖さを改めて感じました。
カネボウでの仕事は1年半の短期で終わり、その後しばらく失業していました。私は、「この国では健康でありさえすれば餓死することはない」と考えています。なので、失業への恐怖はあまりありません。日本は素晴らしい国だと思います。ただ、こうした国になったのは明治維新後や終戦後に努力した先達のおかげです。我々の世代は、そういた先達の努力に依存するだけではなく、何か一つでも課題を解決して次につなげる義務があると思っています。その後、知人の紹介で丸善の社長に就任し、7年務めました。
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