MBA体験記15~アントレプレナーシップ(東出先生)1~
私が早稲田MBAで最もお勧めする授業は、東出先生の「アントレプレナーシップ」です。
東出先生は、ロンドン大学インペリアルカレッジでアントレプレナーシップについて研究。
MBAだけでなく、博士号(Ph.D.)まで取得されています。
そのため、東出先生の授業は必ず理論の裏づけのあるアカデミック性に富んでいます。 また、アントレ研究では、国内でトップの実績を誇られています。
この授業では、起業をする上で必要な要素を順次、学んでいきます
具体的には、起業や新規事業の創出方法、起業をする上でのマインドセット。
事業戦略の策定、ビジネスプランや財務シミュレーションの作成方法などです。
イメージとしては、「戦略」に近いですが、その中でも新規事業に特化した戦略と言えます。
また、戦略だけでなく、マーケティングや会計・ファイナンスも学びます。
事業に関わる要素を一通り授業でおさえるため、起業を目指していなくても十分に役立つ。
そんな内容になっています。
授業の進め方は、まず、授業に必要な資料が渡されます。
この中には、ビジネスプランの作成方法やケースを含むファイルが入っています。
これが膨大な量で、全部で1,000ページ以上もあります。
その中には、英語の文献も多いため読み込むだけで相当な時間がかかります。
また、読むだけでなく、自分なりの結論も考えないといけません。
授業前日は、予習のため徹夜を覚悟しなくてはいけないボリュームです。
授業の形式は、講義とケースがだいたい半々になっています。
ただ、講義と言っても、一方的な講義ではなく、必ず「どう考えるか?」と質問が入ります。
先生と学生が入り混じって活発な議論がなされるので、一瞬たりとも気が抜けません。
議論が一通り終わると、最後に先生が用意する資料で議論した内容を振り返ります。
その際は、必ず欧米の理論に基づいた説明がなされるため、納得度が高い。
また、授業と並行して、グループで新規事業のビジネスプランを作成するワークがあります。
これは、4人程度でグループを組んで、授業とは別に集まるグループワークです。
これも、新規事業のアイデアを考えることに加えて、授業で学んだ内容をすべて加味する。
そんなプランに仕立てなくてはいけないため相当な労力を要します。
(続く)
(注)授業の内容は、2005年当時のものです。
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