MBAホルダーの本音23~MBAでの不満な点3~
質問者
MBAの講義の中で、すごく良かったというのはなかったということですか?
講義形式だと、グループワークほどの学びがあったというものは全くなかったと?
渡邊
そうですね。すごく良かったとまで言えるものはあんまりなかったと思います。
アカデミック過ぎたり、お堅い内容が多かったからかもしれません。
他の方はどうかわかりませんが、私自身は苦手でしたね、こういう授業は。
あ、でも、講義中心の授業の中でも、とってもいいものもありましたね。
具体名は控えますが、会計の授業とかは最高に良かったと思います。
質問者
それは、どういうところでしょうか?
講義形式であるにも関わらず良かったというのは?
渡邊
先生の説明がわかりやすかったことが一番の理由ですね。
会計って、わかりにくいし、とっつきにくいので、普通はつまらなくなりがちなんですね。
でも、この先生は説明が上手だったので、楽しく授業を受けれました。
あとは、私自身に会計のバックグラウンドがあったからというのもあるかもしれません。
腹落ち度が他の授業に比べて全然違っていましたから。
説明を理解できるというのは、満足度の点で大きいと思います。
反面、先生の名前も覚えていないという授業もありました。
そんな授業を聞いているときは、「自分はこんなところにいていいのかな」なんて。
他に考えることもないので、別のことを考えてしまうこともありました。
「こんなことをするために来たんじゃないのに」なんて。
質問者
なるほど。あまり役に立たない授業も一部にあったということですよね。
ところで、寄付講座みたいなもので、学部と合同の授業は行ったりしましたか?
渡邊
そういうのは行きませんでしたね。
今から思えば、いろいろ行ってみても良かったのかもしれませんが。
何か別の気づきや学びがあったかもしれませんので。
質問者
本当に役に立った授業というのは、グループワークとかで何かのスキルを得たとかですか?
役に立たなかったのは、講義のような知識を得るためのものという感じですかね?
渡邊
繰り返しになるかもしれませんが、MBAの授業で役に立ったものに重みづけをすると
修士論文の研究が6割ぐらい。これはゼミでの活動も含めてです。
卒業後のネットワークの大半もゼミや修論関係ですので、比重はとても大きいです。
次にグループワーク的なもので2割。
残り2割がケースや講義のクラスといった感じです。
こう見ると、修士論文がうまくいかなかいと、もったいないですね。
指導教授と合わなかったりしたら満足度ってものすごく低くなると思います。
MBAでのゼミ選びはとても大事だと思いますね。
(*)インタビューは2009年12月に行われました。
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