MBAホルダーの本音07~MBAへの不安~
質問者
次は、キャリア面での不安についてです。
先程、リスクという話がありましたが、MBAに行くことの不安はなかったんですか?
渡邊
うーん。最初の頃は、キャリアを中断することにものすごく不安を感じていました。
「本当にMBAで仕事で使えることを学べるのか?」
「MBAを取った後、どうなるんだろう?」
「もしかしたら路頭に迷うことになるかもしれない」
そんなことも考えたりしました。
今から考えると、少し大袈裟ですけど、当時はアレコレ考えましたよ。
MBAに行く前は、それなりのポジションにいたこともありますしね。
「このまま会社に残った方がいいキャリアになるのかな?」
「給料ゼロになるのは厳しいな」
失うものの大きさにかなり悩んだ時期はあります。
得られるものはわかりませんが、失うものは目に見えますのでね。
あと、MBAに関する情報があまりないので、わからないんですよね。
MBAに行くと、結局どうなるのかってことが。
なので、決めるまでは結構悩みました。
だけど、MBAに行くと決めてからは、あんまり考えなかったですね。
わからないことをウジウジ考えても仕方ないですから。
それよりも前向きなことを考えるようになりました。
「自分に足りないスキルを全部身に付けてやろう」
「どうすれば身に付くのかな?」
そんなことばかり考えていました。
プラス思考に考えが変わっていった感じですかね。
すると、その先のこと、MBAを出た後のことはあんまり考えなくなりました。
「何とかなるだろう」くらいは考えていたかもしれませんが。
それよりも、「MBAで経営スキルを絶対に身に付けてやる」と思っていました。
質問者
では、MBAに行くデメリットはどうですか?
渡邊
うーん。どうでしょうか。
やっぱりキャリアの中断ですね。これは大きいですね。
明らかに2年間は仕事での実績は上げられないわけですから。
その間にも、他の人は実績を積み重ねていきますので、そこでは遅れをとりますよね。
あとは金銭的なことくらいじゃないですか。
これは機会損失も含めてということですが。
早稲田の場合、2年間で400万円の授業料がかかります。
それに2年間分の給料が入らないので、400万円+2年分の年収がコストになります。
欧米に比べると額は低いかもしれませんが、それなりの額ですよね。
ただ、それ以上のものを将来的に得られれば、デメリットではなくなりますから。
ここは考え方や感じ方次第かなと思います。
(*)インタビューは2009年12月に行われました。
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